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横濱kabitanの、あれこれ話

横浜トリエンナーレ中心にした横濱文化歴史紹介しています-このブログは子供に有害サイト見せない運動を応援しています。

現在アニマックス放送中の「アストロボーイ鉄腕アトム」、もうすぐ第2部

2012年01月10日 03時43分08秒 | ASTROBOY

:原稿なしで書いていますので、筆足らずでしたらすいません:

 アニマックスで毎土曜朝8時半から2話連続で18話まで放送されましたが、26話目から第2部【青騎士編】に入ります。
 現在私のダビング中のビデオは30話「地底探検」まできています。
 米国との合作と《21世紀・平成での「鉄腕アトム」アニメ新作》でかなり期待もって、【鉄腕アトム誕生日-2003年4月7日】前日の日曜日にフジで放送開始されましたが思いの外第1部の米国アニメ寄りなちぐはぐな造りで、私も含めて見た人皆多少ながれショック受けたようで既に海外配給決定していた米国でも不人気だったようです。
 ですが、現在ダビングしながら8年振りに見ましたら改めて面白さも気付き(でも、第1部の米国的アニメ感性が強いのはやはり全体の流れのバランスを悪くしている面が目に付きますが)更に話とテーマの深さを感じました。日本制作部の殆どが平成ウルトラマンを手掛けた円谷特撮チームで実写特撮的画面構成とキャラデザイン・殺陣と、第2部からはいかにも【昔懐かしい未来を舞台にした】1950・60年代TV冒険活劇な物語・展開の仕方がうまくはまっていています。

 現在アニマックス再放送版を見ている方、第2部見る時は出来れば第1部25話分全て覚えていると楽しめます-というのは、かなりの部分後日談だったりつながっています。どうやら第1部で消化し切れなかったので第2部で思い切りやりたい事をやったようにも見え、話の持って行き方が第1部よりも出ているので米国側の脚本家との見比べがはっきり出来るのでなかなか勉強にもなります。それに、第1部の設定をかなり引用していますので第1部との見比べも楽しめます。

 ただ、第1部と第2部それぞれの作調に違いが大きく出ているのが気になる所です-もしかして、あのディズニーの「スティッチ」マッドハウス&シンエイとの制作のようにこちらでも最終的には日本側に制作を任す結果になったのでしょうか?
 実際、ある作品でフランスが日本アニメ制作所と共同の際最初から日本側に任せたそうですがそれがフランス側ともめる原因になり一時現場の空気が悪くなってしまったそうですが。

 最近では海外との共同制作はあまり聞かなくなりましたが、前例が余り良くないものばかりなので両者二の足を踏んでいるようにも感じます。また近い内に何かしら、TVシリーズで大プロジェクトな共同制作モノをやって欲しいですね。今の所、やはりディズニーの「スティッチ」シリーズが際立っていますね。


「アストロボーイ鉄腕アトム」と「ポケモンAG」の、素敵な関係

2011年12月25日 03時18分10秒 | ASTROBOY

:原稿なしで書いていますので、筆足らずでしたらすいません:

 1998年8月末から去年10月までの130本近くあるビデオをDVDにダビング中ですが、現在、2003年7~8月当りまで行きました。

 ビデオには「アストロボーイ鉄腕アトム」と「ポケモンAG」が交互に入っていますが、放送時にも気付いていましたがこうして改めてみると両作品に何かしらつながっているものが強く感じられます。
 実際、「アストロボーイ鉄腕アトム」には「ポケモン」の主人公・サトシを演じる松本さんがサブキャラとして参加しています。「ポケモンAG」では、最初カピコン・エピソード(現在ダビング中よりも後)の全体的な背景・演技演出・画面構成が「アストロボーイ鉄腕アトム」的だと思いましたが、その回のEDスタッフロールを確認すると本当に手塚プロの名が入っていました。確かに、ポケモンアニメ制作協力には虫プロも長年名を連ねていますが他社作品に自社作品の特徴(科学活劇)を全面的に出してくるのはかなり珍しいと思います。こう書くと《それは単なるファンの思い込みじゃない》かと思われますが、実際見るとまさに「アストロボーイ鉄腕アトム」の世界にサトシ一行が紛れ込んだような展開に納得なされると思います。
 「アストロボーイ鉄腕アトム」の方でも、特に自然や動物に関わるエピソードではポケモン的風情が漂わせています。特に海洋調査用イルカ型ロボット・グーノン登場話では、その風情が色濃く出ていて松本さんが演じる少年見習いロボット技師がグーノンの世話役でグーノンに接する姿はまさにサトシとかぶっていました(そのせいが松本さんその時はかなりサトシに戻っていました(笑))。
 
 後、違うかもしれませんがこの時期制作されたポケモン映画「七夜の願い星ジラーチ」のクライマックス・敵役がジラーチの力で無理やり生み出した化け物誕生場面の演出に円谷プロ特撮チームの人に手伝ってもらていた事をパンフレットで紹介されていましたが、これも「アストロボーイ鉄腕アトム」の平成ウルトラマン製作チームと関わっていたのでしょうか?
 ちなみに、この「アストロボーイ鉄腕アトム」製作チームがそのまま2008年放映-横浜を舞台にした松竹映画「ウルトラ8兄弟」製作チームとして参加していました。

 


鉄腕アトムの兄弟コバルトを再検証してみよう

2011年12月21日 04時11分42秒 | ASTROBOY
:原稿なしで書いていますので、筆足らずでしたらすいません:

 原作ではある事件でアトムが居なかった為、代理としてお茶の水博士が造り、モノクロアニメでは天馬博士がアトムの試作品として造られたが科学省の倉庫に放置され大掃除に誤って捨てられてしまった処で目を覚ます。でも原作ではアトムにとっては頼れる弟、モノクロでは誰とも垣根なく助ける誠実な人柄で一人で事件を解決するなど大活躍のコバルト-ところが、カラーリメイク版からすっかり姿を消してしまう事に。しかし、カラー版文芸資料で《登場予定》だった事がアトムの家の見取り図で確認できます
(はっきりとコバルトと書かれています)。
 コバルトはすっかりウランに兄弟の席を取られてしまっている感が強いですが、キャラとしては極めて和み系で独立したキャラ性を持っています。今時、悪者にも優しく接するスーパーヒーローは、ドラえもんかアンパンマンかそれとも沖縄発の変身ヒーロー位しか思いつかないです。

 コバルトが主人公のTVアニメがあるといいと思います。
 制作には、手塚大先生も大いに認める児童作品の大家・藤子F作品を長年手掛けるシンエイ-近年、新たにドラえもんワールドを独自展開したりマッドハウスの後任として「(ディズニー)スティッチ」
日本アニメ版を手掛けた実績を考えると、まさにコバルトアニメにふさわしいと思います。
 やはりモノクロ版が話の軸に、「アストロボーイ鉄腕アトム」の世界観でアトムの活躍の影で、コバルトの小さくって大きな事件を解決していくのを描く-実際、モノクロ版でも本当は凄い事件なのにコバルトのほのぼのとした活動で和やかに解決する話が多かった事を別冊宝島「僕たちの鉄腕アトム(平成鉄腕アトム放送に合わせて発行されたモノクロ版全話紹介読本)」で知りました。そんな、大事件さえもほのぼの穏やかに解決してしまうコバルトのキャラ性こそが今日本子供向けアニメに必要不可欠な要素で、コバルトでなければ出せられない世界観です。

平成版鉄腕アトムを再評価してみよう

2011年12月07日 04時27分33秒 | ASTROBOY

:原稿ナシで書いていますので,筆足らずでしたらすいません:

  放送当初,日本では期待が大き過ぎたのと米国的子供アニメっぽい描写が強かったためが第1部半ばで,共同制作時放送契約していた米国でも人気が芳しくなかったそうです。
 ですが,初代アトム(第1期モノクロ版)が国産TVアニメとして海外進出以来現在まで日本アニメに問われる-海外子供向アニメ放送規制(暴力・酒・タバコといった子供に悪影響ある描写禁止)については,米国側にそれを守った内容・表現になっているか確認してもらいながらの極めて注意を払った【(米国目線での)世界基準】な造りになっています。更には日本の科学者に集まってもらい,ロボットから自然までの当時の最先端科学について勉強会的な事も行われ,それを生かした内容として造られました。その為,架空な世界でありながらもしっかりとした科学的検証がなされています。
 それに,制作組が平成ウルトラマンで知られるチームで全体的に物語・映像演出と写し方が実写特撮ばり!!

 ・・・といえども,やはり,アトムという日本人のロボット観をはっきり打ち出されたロボットアニメに対して制作に関わった米国側が理解しきれていない所が,作品にとって一番のテーマ【人間とロボットの共存・理解】を無視する話(米国側の脚本家による,未来からやってきたハンターの話で未来ではロボットはあくまでロボット扱いという下りあります)や,(第2部の青騎士エピソードから)よく分からない宇宙でのロボット家族住宅実験などが脚本レベルで作品に合っているか検証していないようにも見受けられる所が,受け入られ難いのではないでしょうか?←私としても,上記の話や米国人的母子関係描写には納得行かない所が沢山ありますが・・
 とはいえ,やはり,2003年アトム誕生を合わせて日本科学界+映像業界が勢力を傾けて制作されたTVアニメ番組だけあって日本アニメ史に名を残す21世紀のアトムアニメです。ですから,見ると思わず最後まで見てしまう気迫と迫力で見る方を圧倒させます。

 現在は,放送当初地上波のフジテレビと共に放送していたBSのアニマックスで毎土曜朝8時半から1時間枠で2話連続再放送しています。ですが,放送当初多くやられた作品の魅力やアトムに託した手塚大先生の思いや苦悩などが取り上げられたアトム誕生記念特番が再放送されにくい場合が多いので,そうした特番こそが作品理解にとても役立つのですが・・・


鉄腕アトムはアニマックスで元気に活躍中!!

2011年12月04日 05時38分09秒 | ASTROBOY

:原稿ナシで書いていますので,筆足らずでしたらすいません:

 現在,1989年8月末~去年10月辺りまで録画したビデオをDVDへダビング中ですが,丁度,アトム誕生日記念番組2本とTVシリーズ第3期に当たる-日米合作(海外放送規制に合わせて米国側の注意に聞いた為少々米国風になって日本製の良さが旨く出なかった)「ASTROBOY鉄腕アトム」の所まできました。
 
 アトムの元祖は,手塚大先生が初期に描いたSF3部作「ロストワールド(前世紀)」「来るべき世界」「メトロポリス(21世紀になってアニメ映画化されました)」の「メトロポリス」での主人公・(悪の秘密結社による太陽の黒点の異常発生によって生まれた人口細胞による)人造人間ミッチィ-
≪ミッチィは,悪の秘密結社が人工細胞発明家で生命科学者を脅して作られせた一種のサイボーグ。生みの親である博士は,悪人に強大な力を持つミッチィを渡すまいと自分を家を焼いて身をくらます。ミッチィは最初は人間だと思っていた。
 ある日,生みの親の博士がとうとう悪人らに見つかり裏切ったと命をとられてしまう。そこに居合わせた名探偵ヒゲオヤジが博士の遺言でミッチィの秘密が書かれたメモとミッチィを引き取る。それからは,息子ケン一と共に学校に通わせたりもしたがケン一が父親が隠していたメモを見つけてしまい,それに書かれていたミッチィの隠された力の使い方を本人に教えてしまう。とは,ミッチィはそれには余り気にせずに普通に生活しているのでケン一はミッチィの正体を言わずにすんでいたが悪の秘密結社に見つかり,正体を知らされてしまう。それにショックを受けたミッチィは,悪の秘密結社の労働ロボット共に人間へ反逆する。ところが,太陽の黒点を異常発生される装置が破壊されそれによって生命を維持していたミッチィも溶けてしまう≫
という話です。
 アトムは「メトロポリス」からかなり後になって発表されますが,原版とされる「アトム大使」は私蔵する朝日ソノラマ版では手塚大先生は-
≪最初は「アトム大陸」というモノだった≫
と全く違う内容だったそうですが,雑誌掲載時には宇宙漂流民と地球人の生存争奪戦を軸にアトムは脇役としてその調整役として活躍。その後,読者の人気を得て「鉄腕アトム」として新たに登場-「アトム大使」とつながりは,途中天馬博士が「アトム大使」の終わりに姿を消した後の事
をアトムに話しています。

 現在,アニマックスで毎週土曜朝8時半から1時間枠で「ASTROBO腕アトム」が2話連続放送されています。今週は,13・14話です。放送当初,サブタイトルが新聞と本番組で違っていました(新聞掲載のもあるイミもうひとつの「ASTROBOY」世界)。

 


日米アニメ比較⑧

2009年12月11日 04時59分20秒 | ASTROBOY

-続き

◎第3部:21世紀のアトム◎
●〔アトムの時代は来たか(朝日紙-2003,4/3)〕
『=新アニメ表情豊に=
 6日から,フジ系で新シリーズ『(日米合作)アストロボーイ 鉄腕アトム』放送が始まる。
 新しいアトムは,現実とは時空の異なる世界で様々な困難と立ち向かう。
 新作の対象年齢は,9~13歳-
「子供だましが通用しない世代」
と,手塚プロ事業部の人。アトムの表情にも,強い意志や戸惑いなどが覗く-
「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)な旧作と違い,人間のような心を持つロボットゆえの苦しみも描いた点では,原作に近い」』
●〔アトムの「心」を守り抜く,手塚プロ社長-松谷氏(朝日紙-2003.4/12)〕
『アトムは,米ハリウッド映画『ASTROBOY(04年公開予定)』になる。
 その交渉中の96年。同じ映画会社制作『ゴジラ』のプレスにハッとした。日本生まれのゴジラとは,似ても似つかない【大トカゲ】。日本で50年も愛されてきたアトムを,そんな目に遭わす訳にはいかない。
「二の舞は絶対にイヤだ」
 制作上の主導権を求める相手との交渉は20数回。そして,契約書にはアトムの写真4種を付け,その性格についても,手塚プロ側の3回の修正権・キャラ承認権を盛り込んだ。収益の取り分けも
「通常の範囲以上」
 担当の米国人弁護士に
「タフな日本人。こんな契約はもう出来ない」
と舌を巻かせた。
「機械文明と人間の共存,アトムの優しさ・・・手塚が訴えた基本は譲れませんから。
 しかし,味付けは,ハリウッドらしく自由にやってもらい,アトムの新しい良さを見出した,とも思った。
 金額の問題じゃないんです。アトムというロボットをまず,しっかり理解してもらいたかった。キャラ開発担当部門でもらったりしました」』
●〔アトム 米で三度目デビュー(朝日紙-2003.6/11)〕
『ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントと手塚プロは,『アトム』を来年初めから全米でも放映を始める。
 米国では,ワーナーブラザーズ傘下(さんか)の子供向けケーブルTV『キッズWB!』が全26話を放映。
 『アストロボーイ 鉄腕アトム』は,今春から全50話の放映がスタート。ソニーによると,製作費は一話当たり約3000万円と通常のTVアニメの約3倍(60~90分程の金額)。スタッフ陣に外国人(主:米/副:中)を加えるなど,元々,世界展開を見据えて製作されたモノで
「普遍的テーマが織り込まれており,米国でも子供達の人気を集める筈」
と話している』
●〔米国で初代『アトム』アニメDVD発売(英語でアニメマンガ-2006.4/10)〕
『3月28日に発売されたが,4月10日付NYタイムズ日曜版に取り上げられた。
 記事では,アトムシリーズの丁寧な歴史的解説やBOXセットの説明により,日本アニメの歴史に置いてこの作品がいかに重要かに指摘している。更に,このシリーズ自体が手塚の作品に与えた影響,人種差別へのメタファーとしてのロボットと人間の関係性に付いても言及している』

◎第4部:21世紀のジブリ◎
●〔『千と千尋』4部門受賞(東京紙-2003,2/3)〕
『国際アニメ映画協会主催アニー賞で,作品/監督/脚本/音楽-を全て受賞。
 アニー賞は,アニメでは最も敬意のある賞とされている。
 スタジオジブリのスティーブン・アルパート氏が代理スピーチをし,受賞理由について
「色使いやデザインだけでなく,深みのあるストーリーが評価されたのではないか」
と述べた』
●〔『千と千尋』アカデミー賞(朝日(夕)紙-2003.3/24)〕
『『千と千尋の神隠し』は,米国の興行成績で他の候補作に比べ一ケタ二ケタも劣っていた。受賞したのは,宮崎監督の高い技術と創造性に対する米アニメ制作者達の賞賛と,画面の奥の深いテーマ性に惹かれた評論家の高い評価が後押しになったからだろう。
 宮崎監督は,子供向けアニメの枠の中でも,複雑でちみつな物語に挑む。ディズニーなど子供向けアニメ制作者の中には,そんな監督の姿勢に共感と憧れを覚える信奉者が多い。
 長編アニメ部門で最大のライバルだったディズニー映画『リロ・アンド・スティッチ』のクリス・サンダーズ監督も,
「『となりのトトロ』が,全ての映画のベストの一つ」
と言う。空中アクションや,危地で勇気と思いやりを発揮するヒロインのリロには,はっきりと宮崎作品の影響が見て取れる』
●〔喜びと戸惑い,交錯『千と千尋』アカデミー受賞でジブリ(朝日(夕)-2003.4/25)〕
『当初,米国の配給会社の多くから【公開は無理】と低く評価されていたという。
「確かに映画には時代性と普遍性,二つの側面がある。でも,時代を超えて大切なモノを探す事こそが,僕らの仕事だと思う」』

-続く



ハリウッド版アトム

2009年04月17日 05時19分58秒 | ASTROBOY
:↑本編前〔皆,35でも通るオヤジ顔〕:
 4月12日付ではコラムイラストだけで終わらせていましたが,この機に一言。アニメ「ゼルダ」のリンクから20年経った,アトム・・・更に悪くなっている?!(一応,二人とも年齢設定は同じようです)

●【イマージ,新たな資金調達(アニメアニメ-1/3)】
『「アストロボーイ:ASTROBOY」は,イマージが3DCG劇場大作として製作していて豪華俳優陣が声優を務める事など,話題を呼び本年度期待作となっている。
 10月23日に全米3000館規模の劇場公開も決定しており,配給は映画会社としては中堅企業だが昨年暮れ「トワイライト」で記録的大ヒット飛ばしたサミットエンターテイメント。日本では,同時期に角川エンターテイメントが配給を行う事で決定。

 娯楽業界情報のバラエティによれば,製作資金の不足に直面していると監査法人の発言を引用するかたちで紹介。
 この事態は,2007年TVアニメ「忍者タートルズ」3DCG劇場版「TMNT」の成功以来で,2007年以降は米国ではDVD発売だけが行われた「ハイランダー」以外,活動らしき事をしていなかった。映画完成までに,今後5億1200万香港ドルの資金が見込まれるが手持ちは8890万香港ドルのみ。新たに資金調達が必要だというが,それが出来るかも確かでないとバラエティは伝える。製作経費が収入を上回る状態で,昨年の7・9月に第三者割当による大型資金調達を行ったがそれをも越えている可能性がある。
 イマージは,「アストロボーイ」公開後の収入で取り戻す事を期待しているが現在は当面の資金確保が,重要課題になっているようだ』
●【製作中断⇒2月初めに,再開予定(アニメアニメ-1/27)】
『米国のメディアの一部が,LAにあるイマージのオフィスにスタッフが出社していない事を,報じた。
 これについては,北米アニメ情報サイトANNはイマージスタジオUSAの関係者の話として,製作は来週再開予定だと伝える。関係者によれば,製作中止は2月3日に予定されている新たな資金調達まで一時的なもので,映画はすでに半分は完成していて全米公開までには間に合わせると,コメント。
 「アストロボーイ」は,元々,大作映画ではあるが企画・製作をハリウッドで行い実製作を香港スタジオでする事で,ハリウッドクオリティーの3DCGを低価格で実現するビジネスプランを描いていた。ところが,作品の話題性・クオリティ向上を目指し声優陣も「TMNT」と較べて大物スターを多数起用するなど,当初の想定以上に制作費が膨らんでいるとみられる』
●【イマージ,資金調達成功(アニメアニメ-2/26)】
『2月25日,2500万ドル(約24億円)の資金調達を行った事を発表。
 これは現在の株主に加え,新たな出資者からも行われこれにより,「アストロボーイ」製作に十分な資金が確保できたと説明。

 イマージは,香港に本社を持つCGアニメ制作会社だが今年1月に製作が一時中断したりと,完成を不安視する声もあった。実際,映画からの収入が入り始めるのは2010年初め。その為3DCG映画「ガッチャマン」等,2010・11年に公開予定している作品の制作費が,今後必要になる。これについても,更に新たな資金調達を行うとして1660万ドルのつなぎ融資を受ける準備があるとしている。これで当初の完成予定が先送りされていた「ガッチャマン」全米公開も,再び視野に入ってくる。
 融資と同時に,外部から資金運営助言者を受け入れる事も明らかに。今後,外部からの資金需要や事業見直しなどアドバイスを受ける。これは,資金供給側が新たな資金を提供する一方,その使い道を厳しく精査する目的があるとみられる。
 イマージは,核事業以外の分野縮小・撤退も進めるとしており,アニメ製作により特化して行く事になる』

ハリウッド版「アトム」 x 手塚大先生80周年

2008年12月20日 03時44分42秒 | ASTROBOY
 サブカル情報サイト「アニメアニメ」さんから、

●【ハリウッド版アトム、今度はゲームソフトで世界デビュー(11/7)】
『米国の報道によれば、ゲームソフト会社D3米国支部D3Pで発売されると、報じた。これは、映画版制作側のイマージ(香港)との合意で、来年には通常版//携帯版の双方で展開予定。
 D3Pは、すでに「NARUTO」シリーズで欧米で成功を長待ている。一方、イマージは大型娯楽映画として来年10月に全米規模での公開に向けて制作中。若干、不安点(原作との折り合い・製作資金の充実具合・公開まで持っていけるか)が拭(ぬぐ)い切れないが、制作・声優陣で話題を呼んでいる』
●【早大で、手塚大先生誕生80周年記念ファン大会(11/17)】
『11月22日にあるこのファン大会は、2006年12月に23年ぶりに復活し今年で復活後3年目を迎え、今年は記念的年である。
 今年は、同区にある手塚プロ本社と早大の講堂で高田馬場商店街で2004年から実施されている、地域通貨「アトム通貨」5周年記念もかねている』

米国における、「ASTROBOY鉄腕アトム」

2005年07月25日 04時40分00秒 | ASTROBOY
 先に書いた『アニメ!アニメ!』の関係者から聴いた話(手塚プロ公式HP掲示板上で)では、「ASTROBOY」は米国では不人気だったそうです。
 元々、制作初期段階から米国人による《完全米国式制作》という計画に載って脚本レベルですでに米国式に放送規定(暴力・性描写といった、子供向けに合わせた内容規制)にあわされ、放送形式も中CMが二度入る米国式放映形式でしたが、あくまで制作は日本人的感覚で書かれたため見たまんまの、アメリカカートゥーンなのかJアニメなのか判別つかない奇怪な作風になってしまいました。しかし、今現在、日本では段々と《非暴力》《原作に近い、テーマ》と評価され『大人のアニメ』と再評価され見直しされてきています。
 各エピソード、考えされる内容で《東映、「平成ウルトラマン」の》小中カントクの腕が際渡る快作でもあります。他にも、米国人の脚本家によって書かれたエピソード(「人工頭脳を守れ!」「エミリーの願い」「タイムハンター」)もあり、日米の脚本の違いも見れて勉強になります。

 しかし、前半と青騎士が出る後半との話のフィリングの違いが大きかったり一部のロボット・異文化・子供と親の描写において米国と日本のスタッフの価値観の違いが作中に随所見かけます。

 米国における不人気の訳は、私の情報収集能力内では解りませんが米国では、いまだ80’版とモノクロ版が強く残っているようです。後は、日本アニメを見る人は大人の人が多いというのも、要因にあるようです。

『ASTROBOY』における、異文化描写《マユーラ国ネタ》

2005年07月16日 03時23分25秒 | ASTROBOY
 『ASTROBOY』は、米国人のマーク・ハンドラー氏が中心になって《グローバル的内容(米国式の放送倫理コード)》に編集された作品ですが、やはり、米国人的感覚が強く出てしまい一部納得できないエピソードが大量に放出してしまった結果になってしまいました(ある筋の、情報だと『(マーク氏らの、母国)米国ですら、外れた』、模様)。
 例を挙げるのが多すぎるので、少しつつ書いていこうと思います。今回は『さよなら、プリンセス』『龍の森へ』という、古色な東南アジア圏がモデルになった《マユーラ国》で一席設けます。

 二本とも、文明が遅れているマユーラ国がやっとロボットを国に入れる話(国にある、大森林の管理役として)ですが、どちらもアジアと日本の人々の心にある《科学とロボット》に対しての思いがテーマになっています。
 『プリンセス』は、「初めてのロボット導入の為に世界で一番ロボットとの関わりが深い日本に姫が見聞する」というモノですが、そこではアトム達は「日本でも、ロボットが嫌いな人がいる」と言ったり、(実は、政治的謀叛者)王子でロボット導入反対者がいたり。『龍の森へ』は、ロボット達がお世話になったマユーラ国の人々の為にクーロン(マユーラ国の守り神の竜神)ロボットを隠れて作っているのを、姫達はロボット達がこんな古い風習(主に、農村地帯で古代インド的衣装に政治体制)に馴染まないのでは、寂しい事考えてしまっている(実際は、ロボット達は「自分達を国民として扱ってくれて嬉しい」と、喜んでいた)。

 話的には、手塚大先生が思っていた「ロボットと人間」「異文化同士の交流」を見事に再現していますが、いざ、蓋を上げると両方ともマユーラ国の人々の風体や国の様子が完璧に《ハリウッド的アジア描写》。特に、『龍の森へ』では姫のじいが遊びにきたアトムらを国を案内していくシーンは街もどこですら人っ子一人も出てこず、まるで観光パンフの名所写真のような風景が続くだけ。それにしっかりと、その国の風俗や祭りも描写せずに元からあるアジアのモノを全部いれてしあったようないいがけんな描写でした。・・・・特に、挨拶の仕方はアトム達のせりふでは「失礼なくやんなくじゃ」とひつこいくらいに言って、やっていましたがせりふと共に挨拶のやり方も『かなり、失礼』な描写ではありませんか

「ASTROBOY鉄腕アトム」で見た、日米不思議感覚

2005年07月04日 02時35分27秒 | ASTROBOY
 「ASTROBOY」は、米国主導によって作られた《日本アニメの元祖》作品ですが米国人のモラル・児童アニメに対しての認識とロボットにもつ感覚がことこどく日本スタッフと食い違っていました。
 みなさん、何が日本のモノが外国の人の手で発表されているもので、《これは、紹介したい》《これは、変》と思ったら、ここに書いて下さいね。