ほんとうのことを本事に

真相は深層に、隠れているように見えて、そばにある

日本弁護士連合会はこの事件に何を見るのか (金澤忻二)

2005-07-26 18:22:31 | Weblog

7月22日第二回公判があり、静岡新聞は以下のニュースを報道していた。

静岡県内ニュース(社会)

院長殺害「自分の生きる目的」 被告が犯行動機 静岡・2女性強殺地裁第2回公判

 静岡市葵区の医院2階の健康関連商品販売店で、女性従業員2人が殺された事件で、強盗殺人罪などに問われた同市駿河区大谷、大学生(25)の第2回公判は22日午後、静岡地裁(竹花俊徳裁判長)で弁護側冒頭陳述に続き、被告人質問を行った。2女性殺害につながったとみられる階下の院長殺害計画について被告は「(母のように慕っていた女性が死んだ)2年前から自分の生きる目的になっていた」と述べた。
 末期がんの宣告を受けた女性が同医院で受けていた治療に関し「死にたくないと思う人たちの足元を見たやり方」と供述。女性を身内と表現し「身内がだまされ、付け込まれたことは、彼を恨み殺そうと思う10分な理由だった」と述べた。
 ただ、「できるなら院長殺害以外の生きがいを見つけようとした」と供述。しかし、「その目的を超える大事なもの」は見つからず、昨年夏ごろから計画を具体的に考えるようになったとした。
 現場に複数のナイフを持っていった理由については「(院長を)即死させるのではなく、全部使って端から刺していく予定だった」と恨みの深さと残虐性をのぞかせた。
 2人を殺害後、金を奪ったのは、えん恨目的を隠す偽装と述べ、強盗目的を否定。犯行後、凶器のナイフを自宅で煮沸、着衣も数度洗濯し、手袋などを川に捨て、証拠隠滅を図った後、計画続行のため新たに手袋や粘着テープを購入したことも明かした。
 検察側は今後、被告供述の信用性を判断するため、被告が凶器と示したナイフの鑑定を申請する予定。  (以上報道)

どのような法廷戦術があろうと、取り返しのつかないことがある。それは、報道を通して「一般読者に刷り込まれる事実が持つ積み重ねの影響」である。これが「世論」を形成し、そしてその「世論」が又、利用されるのである。
わたしは、この事件の推移を見るにつけ「心理学者」とりわけ「自白誘導に関わる精神心理療法」の関係を危惧している。それは「A少年を犯人に仕立ててしまった事件」で実証済みであり、これを活用しているのではないかというのがそれである。

これに関係する、弁護対応が強く望まれる。日本弁護士連合会は、後藤象二郎氏らの「A少年を犯人に仕立ててしまった事件」に対する「告発」活動を真摯に受け入れ、この種の弁護対応を速やかに対処するべきであると思うのだが。

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