浮世風呂・浮世床。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

重い体をひきずるようにプールへ行きます。

旅行から帰ってもう１０日になるのに　未だに体が本調子にもどらない。

もう旅行なんか行くでない！  という天の声か   とも思う。

プールサボろうかな　と思っていたら　朝れもんさんからtelがあり

「行くよ」と答えた手前　行かねばならぬ　ゆかねばならぬのだ！

三波春夫の大利根無情だよ　これじゃ‥‥

根性がない我が性格をよーく自覚している私は　自分を追い込まないと何んにもできない

という　情けないことであります。

いつも思うが　プールの更衣室は情報の宝庫で　浮世風呂　浮世床の様相であります。

人生経験豊かなお姉さま方の　世間話を聞いているだけで　たいへんお勉強になります。

例えば数日前には

「あしたからガソリン代がこじゃんと上がるき　今日中に入れるように

あんた　ご主人にも友達にも言うちゃりなさいよ」

「はい」さっそく携帯で

「お父さん　ガソリンが上がるきねぇ　今日中に入れなさいよ　分かったぁ　聞こえたかね！」
　　
「そんながいに言わいでも　もちっと優しゅうに言うちゃりなさいや」

「はい　次からそうします」

とこんな具合であります。　

江戸時代から　銭湯　床屋　髪結いさんには多くの情報が集まり　ここから流行が生まれました。

今は　新聞　ＴＶ　インターネット等で 家に居ながら世界中のニュースを知り得る時代となり

昔ほど　世情にうとい　ということはなくなったが　近場のニュースになると

やはり　プールの更衣室や美容院ということになります。

美容院はお客さんと長時間接するので　美容師は近場に住む人々の近況に詳しく

また　政治経済　病気の治癒法　美容はもちろんのこと　芸能レポーター顔負けの

タレント情報もこなし　話題は何でも来いの天才です。

客商売は様々なお客さんもあるらしく　相手が女性だけに苦労も多いとのこと。　
　　　　　　　　　　　
ブラックリストに載り　浮世床のニュースにならないようにしなければ　であります。

こういう世界とはまるで無縁の　無垢な天使のポスターがプールに貼ってありました。