ボトルワインのオーダーを頂いたら 出来る限り
『グラスのリンス』 と 『ハウステスト』 は
ワインを お注ぎする前にしているのだが・・
この、 まあ 一種の儀式めいた作業は
お客様の方も 目の端で確認しながら
「何をやっとるんじゃのゥ?・?・?」 と 多少不審めいた
ムードを醸していて、 この不審?・?・マークが強いぞ?と
感じた時は すかさず『グラスのリンス』 と 『ハウステスト』の
必要性と効能(?)を 説明する事にしてます。
つまり まず抜栓したボトルから少量のワインを
グラスに移し 軽く回してワインをグラスの内側に付けた後
テスト用のグラスに移して これをマダムが飲んで
ブショネ(ワインが変質して駄目になっている事)になっていないか
どうか調べる『ハウステスト』わけですね。
又 同時に お客様がお使いになるグラスに 召し上がるワインの
内膜が付く事『リンス』によって ワインがより美味しくなるという
ダブル効果が有~る!と謂うわけなのよ。
このブショネは 一説 ワイン100本に2・3本は混じっているというので
これを マダムが先にテストすることに依って
お客様に悪い品を 出さずに済み したがって面倒だが
お客様への サービスの一環という訳。
実際 お客様の方から「ブショネ」を 指摘するのは
よっぽどの自信と 経験がいるんじゃ無い?かな。
早い話が 変なワインを出されても
「このワイン オカシイんじゃない?」って普通日本人は
ナカナカ言い出しにくいモンですよネ?
このあたり いつもさりげなくやってるつもりが
先日ご来店の仲良し二人組み女性、テーブルに着くや お話に夢中なので
黙々とレイの儀式を 進めていると
「あっ! 飲んじゃった!?」 同時に二人から 攻められちゃって
マダムタジタジ・・・ やっぱ 横目で見ながらも
自分のワイン飲まれちゃってるって 感じているのネ?
こんどからは 後ろ向きで こっそり飲まなくっちゃ
でも それっって いよいよ盗み飲みに見えないか
ちょっと心配ですね。