おかあちゃん(高齢者のガン)私のオッパイ(石灰化)??? とワン子

2006年8月母は肺がんと診断される。完治目的の定位放射線治療を受ける。

おかあちゃん 家についたよ

2011年12月06日 07時30分08秒 | 母の事(肺がん) そして絆
おかあちゃんと家に帰ってきた。
看護師さんに見送られ帰ってきた。
「おかあちゃん、家に着いたよ。帰ってきたよ。」
寝たまま帰れるタクシーに乗って家に帰ってきた。
帰りにパジャマから洋服に着換えさせた。
お出かけに着ようね。って言っていたビーズのいっぱい付いた綺麗なニットのアンサンブル。
タグを取り上のカーデガンだけ着せた。
「おかあちゃん、きれいだよ。」
おかあちゃんに分かったかな。
看護師が入れ替わり、立ち替わり入ってきた。私はその都度、
「今日は、新しい洋服をきせました。綺麗でしょう。もうすぐクリスマスお出かけで
着ようと思った服です。」
看護師は、一様に「よかったね。きれいやね。よう似合ってる。」と言ってくれました。
タクシーが出るまで見送ってくれた看護師に礼を言い、車が出るまで頭を下げて礼を告げた。
家に着いたおかあちゃんは、眠っていた。
3時頃に家に着いた。6時に先生や看護師等々が来てくれる。
それまでもう少しこのままでいよう。「おかあちゃん、かわいいよ。」

5時半。パジャマに着替えて先生達を待つ。
24時間かけて1000mlのビーフリードを流す。
これは拒否した。先生もその方がいいだろうと言われた。
500mlを5時間位で流す。この状態で1日中点滴はおかあちゃんが可哀想だ。
一応ほっとした。

調剤薬局から薬が届いた。ビーフリードや点滴にいるチューブ等。これを私も扱う。
在宅医療は家族も針の交換・取りつけ等々。やるしかない。
おかあちゃん、よろしくね。

8時頃。痛い。痛い。とおかあちゃんが言う。
どうしよう。調剤薬局から痛み止めの座薬が届いていない。
明日、入ってきたらすぐに届けます。そう言われた。
どうしよう。飲む頓服はもらっている。しかし、今はもう飲む事が出来ない。
どうしよう。どうしよう。そう思いながら私はホットカーペットの上で眠り込んでしまった。

9時頃。痛い。痛い。の声で目を覚ます。
どうしよう。そうだ。前に痛がったら使うようにともらっていた座薬があるのに気がついた。
しかし、説明書きには痛み止め38度以上の熱が出たら使うとある。
痛い、痛い、と苦しむおかあちゃんを目の前にしてもういいか。これを使おうと思った。
が、熱はない。どうしよう。そうだ。先生にこの時間ならいい。電話で尋ねた。
「痛み止めになる。10分位しないと効かない。それを済んでも痛かったらもう1個使ってもいい。」
と言われた。それを入れておかあちゃんに「ごめんよ。少し待ってね。効かなかったらもう1ついれるからね。」
おかあちゃんはうんうんと顔を縦に振った。そしてにっこりした。こんなになっても私を気遣ってくれる。
ありがたい。その後もう1個使っておかあちゃんは静かな寝息をたてて眠っている。。
コメント
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