オンライン試写会で「ぼくの人魚姫」を鑑賞。
本当は東京の会場で観客集めて開催される予定だったのがコロナの影響でオンラインになったそうです。
お手伝いさんがいるような裕福な家で暮らすダウン症の青年シャオウェイが主人公。
就労支援施設みたいなところでパンを焼く仕事をしていて父は会社のエライさん、母は障害を持つ子を持つ親の会かなんかの会長、別居している弟がいます。
森の王子と人魚姫 という絵本が大好き。弟が作者(イラストレーターのカーフ)の家の住所を調べてくれてバスに乗って会いに行きます。このイラストレーターというのが藍正龍。
今回初監督作品で出演もしています。
上映後の作品解説によると監督業に専念する予定だったのに脚本家が藍正龍をイメージして脚本を書いてしまい、しゃーなしに出演もしたのだとか。
ホントはいいひとなんだけど口が悪くてぶっきらぼう、ってとこがすごくはまっていて、やっぱ龍正龍でなきゃ!と思いました。
いきなりやってきて「本の続きを描いてよ」と屈託なく笑うシャオウェイは控えめに言ってもいい迷惑なのですが悪態つきながらも話を聞いてやり色々アドバイスしてやるカーフ。
シャオウェイが浜辺にいたら向こうから女の子が泳いでやってきた。本に出てきた人魚姫だと確信して、カーフに知らせに行って、またまたカーフに付き纏う。人魚姫の正体は船でオシゴトしていて逃げ出してきた風俗嬢でした。
その後シャオウェイのママが怒鳴り込んできたり、弟がお願いごとに来たりこの一家に大いに振り回されてしまうカーフ。嫌な顔一つせず 思いっきり仏頂面だけどなんだかんだで協力してくれる口は悪いけどいいひと。
ハートウォーミングなかわいいお話。
観終わって素敵なキモチになりました。
でもシャオウェイの家族それぞれが持つ悩みや不満が浮き彫りにされていたり、かわいいだけじゃないお話でした。