ユナイテッドシネマ金沢で ディック・ロングはなぜ死んだのか を観ました。 公式HP
田舎町で起こったある殺人事件の顛末を描いた、「スイス・アーミー・マン」のダニエル・シャイナート監督によるダークコメディ。売れないバンド仲間のジーク、アール、ディックは、練習と称してガレージに集まり、いつものようにバカ騒ぎをしていたが、ある原因によってディックが突然死んでしまう。誰もが知り合いの平穏な小さな田舎町では、事件の噂がまたたく間に広がり、人びとの話題はディックの死でもちきりになる。殺人事件として警察が捜査を進める中、ディック死亡の真相を知るジークとアールは、なぜか彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡を揉み消そうとする。映画.comより
バンド(ピンク フロイト)仲間の3人が酔って大騒ぎしているシーンから始まります。
その後車で帰路に着くけど後部座席に横になっているディックが具合が悪そうで
ジークとアールはいろいろ揉めた挙句救急病院へ連れてきて、ディックの身元の分かる免許証入りの財布を抜いて、置き去りにします。
うまい具合に勤務を終えたドクターが発見してくれたので、その場を逃げました。
なぜ救急車を呼ばない?なぜ瀕死の友人をおきざりに?・・・とても言えない事情があったのです。
身元不明の遺体(ディックは結局お亡くなりに)の捜査を始めた保安官はゆるいおばちゃんふたり。
ディックを運んだジークの車の後部座席は血まみれでタオルで拭いてシーツかぶせて娘の学校の送迎に使ったら
げっ、染み出た血で娘の服が赤く染まっとるやないかっ
そこへ保安官のおばちゃんたちと出くわし、無邪気な娘は保安官に話しかけてジークは生きた心地がしない。
なんとかごまかしてうちへ帰って、アールを呼び出す。
相談の結果、車は盗まれたことにしよう、とどこかの沼に捨てに行く。
水深が浅くてうまい具合には沈んでくれなかったけどまあ、よしとしよう。
無事証拠隠滅できた(できたのか?)けど、仕事から帰ってきたヨメに
「車を盗まれた」
と告白したら「大変!警察に届けなくちゃ」となって必死で止めたけど結局通報されてしまう。
しかも「夜中に盗まれた」ってことにしておいたのに無邪気な娘が「今朝パパの車に乗った」とか言い出すし、そうこうしているうちに例の保安官はやってくる。
なんかやることなすこと行き当たりばったりで喋れば喋るほどボロが・・・。
さらに「ディックが帰ってこないの。何か知ってる?」とディックのヨメもやってきて完全に・・・詰んだ
ディックヨメ と保安官の間で「どおしよ~」となっているジーク。
この人のグダグダっぷりがすごく笑えます、けど本人苦悩しまくりなんですよね。
そしてディックの死の真相をヨメにだけは白状したら
こんな顔された
「スイスアーミーマン」の監督さんなんだそうですが、なんともいえない独特の世界が広がってました。