槍と銃剣

近世西洋軍事と日々の戯言&宇宙とか色々

ソニーリーダー 新型端末

2010年01月17日 12時38分00秒 | Kindleや端末など
ソニー、新書籍端末「デイリーエディション」で米アマゾンのキンドルを追撃

新しいソニーリーダー。これ、デイリーエディションと名づけられていたみたいです。
値段は400ドル。ちょっと高い。
タッチスクリーンで、キーがないためkindleよりも画面が広いのが特徴。
色は黒。kindleが白いから差別化をはかったのだろうか?

kindleよりも書籍数、新聞数が劣るのが欠点。
ただ、新聞の見やすさではkindleよりも良いとのこと。

この記事によるとタッチスクリーンの性能はたいしたこと無いらしいが、
これは好みもあるので使ってみないと分からない。
画面が暗いというのは、コントラストがイマイチと言うことだろうか?

記事だけ読むと、あまり魅力的な商品ではない気がする。
多分ソニー自体もそう思っているのではないだろうか?

書籍数、操作の単純性、画面の見やすさ。
この一般向けの書籍端末の3要素を突き詰めて欲しいものです。

カール12世とアレクサンドロス大王(その9 おわり)

2010年01月16日 10時17分18秒 | 大北方戦争+軍事史
カール12世とアレクサンドロス大王(その8)へ

オスカー:カール12世とアレクサンドロスの伝記の後、現在は何を構想していますか?

ベングト:それは秘密ですが、今現在はPopulär Historiaでアドルフ・ヒトラーについての一連の記事を書いています。あとは中学校で教えていますし、外部でも講義をしています。

オスカー:貴方の講義は非常に素晴らしいですよ。ヨーテボリのブックフェアでのアレクサンドロスについての講話も軍事博物館でのカール12世についての話も素晴らしかった。またいずれ、もっとも多くについて聞きたいと思っています。

ベングト:ありがとう。妻は2000年代に入ってから、スライドをパワーポイントに変えろとうるさいのですがね。でも私は嫌がっているんです。私の意見を言わせてもらえば、パワーポイントはビジネス向けすぎるんですよ。

オスカー:オリバー・ストーンがアレクサンドロス大王の映画を撮っています。カール12世が映画になるときは来ると思いますか?

ベングト:新しい映画と言うことですか? 私は1925年の映画の「Carl XII」のDVDを見ることを推奨しますよ。その時には是非、4時間バージョンのものかあるいは1940年のカット版を見てください。たしかにフィクションがあり、歴史的でないところもありますがね。私はラッセ・オーベリィ(Lasse Åberg)が撮ったベンデリ騒乱(Kalabaliken i Bender)よりもカール12世がよく描かれていると思っています。私の息子は好きですが。

オスカー:私もそう思います。しかし今新たにカール12世の映画が撮られるとして、彼のアレクサンドロスへの憧憬は描かれると思いますか?

ベングト:多分、カール12世がクルティウスのアレクサンドロスの伝記を読んでるシーンは出てくるでしょう。

オスカー:もしアレクサンドロスか、カール12世どちらかにあえて、会話を交わすことが出来るとしたならば、どちらを選びますか?

ベングト:私は常々、カール12世に、ペレヴォロチナに軍を残したままドニエプル河を渡ったとき何を考えていたのかを訊ねてみたいと思っています。どうしてなのか? どんな計画があったのか? 私はいつも考えるのですよ。

オスカー:分かりました。非常に素晴らしい時間をありがとうございました。ベングト・リリエングレーン!

ベングト:こちらこそ、君の質問はとても面白かった。ありがとう。


****************
途中、よく分からないところは適当に訳したのであしからず。

なかなか興味深い対談だった。
カール12世は後世、北方のアレクサンドロスと呼ばれたが、
言われなき綽名ではないということだろう。
リリエングレーンのカール12世の伝記は持っているのだが、
暗殺の部分しか読んでないので、いずれ全部読んでみたいなぁ。
彼のアレクサンドロス伝も読みたいが、スウェーデン語なのが最大のネック。
とりあえず、クルティウスをもう一度読み直すかな。日本語だしね。


ヤオイはKindleでさらに発展?

2010年01月16日 10時04分31秒 | 戯言
「YAOI」はKindleを通じて世界に広まるか? 米Yaoi Press社が現地作家のBLコミック電子化を積極化

いやいや、フランスとかでもそこそこオタク文化は発達してますよ、という事とは別に、
以前のハーレクイーンコミックスと伴に、
日本から世界に発信:書籍端末『Kindle』にハーレクイン・コミックス

閉鎖的な日本のシステムに少しでも動揺を与えて欲しいものです。

コンテンツとしては優れているのだが、展開力が今ひとつの日本。

kindleでの出版が、日本の一般人に開放されて自由に電子出版できるようになれば
同人系で一気に裾野が広がると思うのだが。

しかし、kindleでヤオイをよむ、外国人の姿を想像すると、なんともはや、
思えば遠いところに来たもんだな、と呟いてしまう。

はやぶさ 帰還に向けて

2010年01月16日 09時49分53秒 | 宇宙
はやぶさ、地球引力圏へ 帰還可能性高まる

年末、中和器がまたまた不調となり、しかし停止中の2基のイオンエンジンを組み合わせて
もう何度目になるか分からなくなってしまうくらいの復活をはたした「はやぶさ」。

このまま順調にいけば、6月帰還の予定に変更はない。

残りのデルタVは200m/s程度のはず。2200m/sから考えれば総行程の90%を消化した。

あとちょっと。あとちょっと、である。
たとえサンプルが入っていなくても、最後のサンプル・リターンのフェーズまで到達して欲しい。


電子書籍、オールジャパン

2010年01月13日 21時56分33秒 | Kindleや端末など
電子書籍化へ出版社が大同団結 国内市場の主導権狙い

電子書籍協会:国内出版21社が結成 アマゾンに対抗--来月

独自形式で固めて、排他的にならないことを祈るばかりです。
でも、まぁそうなるんでしょう。今の体制をガッチリ守るのが主眼の団体のようですから。
ガラパゴス化一直線。
せめてデジタルTVみたいに訳分からん事態くらいは避けて欲しいですが。

しかし、日本の出版業界はどうしてこう、駄目なのだろうか?
日本語という言語がマイナーだから世界展開も出来ないし、といったところなんでしょうか?

日本で電子ブックを成功させるには
この論調の通り、外国は鉄道の時代、
日本は未だに馬車という感じになるんでしょう。

カール12世とアレクサンドロス大王(その8)

2010年01月12日 23時22分37秒 | 大北方戦争+軍事史
カール12世とアレクサンドロス大王(その7)へ


オスカー:アレクサンドロスとカール12世はどちらも優れた指揮官でした。しかしその指揮下にあった兵士たちはそのイメージの形成にどれほど貢献したと思いますか? 彼らは偉業を築き上げるのをどのように助けたのでしょうか? どう思われますか?

ベングト:どちらともに非常に重要な個人としての役割に影響を与えたと私は思う。

オスカー:個人としてのアレクサンドロスやカール12世について知ることは非常に難しいですが、何故でしょうか?

ベングト:これは非常に込み入った問題です。特にカール12世についてはね。彼はまるでグレタ・ガルボのようにミステリアスだ。カール12世については嫌になるくらい資料が沢山あるのに、個人としての彼を取り扱ったものはごく希です。同じ事はアレクサンドロスにも言える。全般的にそういったものは少ない。そして怪物としても聖者としてもどちらでも彼ら二人は捉えることが出来てしまう。

オスカー:アレクサンドロスとカール12世には多くの伝説が残されています。どのようにしてこのような伝説の影響を排除しているのでしょうか?

ベングト:歴史家ならば皆が伝説を打ち破ることを使命としている。実際の歴史調査は、これまでのことを見直すことを基本にしています。私たちはつねに、何かしらの新たな、これまで真実と受け入れられていたことを塗り替えるようなものを求めています。なぜ私がカール12世の伝記を書いたかについて言いましょう。ベングトソンとハットンの伝記を読んだ後、私はもしカール12世が、この二つの本にあるような英雄であるならば、どうしてその結末はスウェーデンに悪い結果をもたらしたのかと考えたからです。それは真実の探求と呼ばれる種類のものです。もっとも私はハットンの本を完璧だと考えています。私はおそらく、このようなものを書くことが出来ないでしょう。

オスカー:カール12世は1718年に死んで以後、あらゆる政治的背景のなかで利用されてきました。同じ事はアレクサンドロス大王にも言えるでしょうか?

ベングト:アレクサンドロスはカール12世以上に利用されてきました。ローマ帝国の皇帝たちはアレクサンドロスを支配者の象徴としていました。彼はコーランや聖書の中にも見受けられます。彼は、仏陀やキリストとともに歴史上世界で最も描かれてきた人物です。例えば現代でも、WW2のドイツの「電撃戦」などアレクサンドロスの戦術の応用とも言えます。ノーマン・シュワルツコフは湾岸戦争でアレクサンドロスの兵術を適用したと言っています。というよりも、アレクサンドロス以降のほとんどの軍人は彼に学んでいるのです。それはカール12世も同じです。

カール12世とアレクサンドロス大王(その9 おわり)へ

電子ブックリーダー 百花繚乱。そして次期Kindle

2010年01月12日 22時16分19秒 | Kindleや端末など
CESのレビューも大体出そろったようである。
注目の電子書籍端末は大盛り上がりだったようである。

CESの目玉は電子ブックリーダー 大量出展の秘密は?

しかし、ここの記事にあるように、どうにも似たようなものが多いようである。
つまり、基本構成は
E Ink電子ペーパ+Freescaleプラットフォーム(キンドル,Sony Reader)

E Ink電子ペーパ+Marvellプラットフォーム(Nook,QUE)
ということのようだ。

あとはもう、コンテンツ勝負なのだろう。

さて、そんな中、曲がる端末Skiffと並んで一風変わっているのが、
クアルコムの電子書籍端末。Mirasolディスプレイを使っている。

[CES2010]レノボは10時間稼働のネットブック,クアルコムはバックライト不要のカラー電子書籍を披露

バックライトなしで反射光なので電子ペーパーと同じような見た目になるだろう。
しかし電子ペーパーではないので反応速度やカラー化など発展性があるかもしれない。
消費電力でも、電子ペーパーに優るという噂もあるが、さて?

このMirasolディスプレイ、次期カラー版Kindleに採用可能性があるという。

米Amazonの電子書籍端末「Kindle」シリーズ、Mirasolディスプレイを採用したカラー版が年内登場か?

おそらくタッチスクリーンでもあるだろう。
あとはPDF機能をもう少し充実して欲しいのだが、どこまで機能を充実化させるのか?
単純なのがKindleの売りなので、多機能化はむしろマイナスと判断しているかもしれない。

タブレットPC

2010年01月10日 17時57分47秒 | Kindleや端末など
【CES2010】Slate PCは、キーボードのないWindows 7マシン?

Apple対抗!? MS版「Slate」を披露──WindowsワールドをアピールするバルマーCEO

アップルのタブレットPC iSlateの噂が流れてから
タブレットPCが大いに盛り上がっています。
色々と期待しているのですが、考えてみたら昔からありますよね。

たとえば富士通のFMV-STYLISTICシリーズ。
UPしてある写真が富士通タブレットです。シリーズとしては次の通り。
2002年からあるようです。
FMV-STYLISTIC/LIFEBOOK(タブレットPC)シリーズ

エレベーターの保守員さんがときどき使っているメンテコンなんかに使われている業務用です。
端から見ているととても便利そうに見えますが、使っている人に聞くと、
プライベートに使うにはアレかなぁなどという意見も。

最新版は
FMV-STYLISTIC TB15/B
のようです。

でもお値段は24万円!!

べらぼうな値段ですね。それだけ需要がないということでしょう。
ケタが一つ違ったらちょっと興味在りますね。
まぁ、分厚くて重そうだけれど。

カール12世とアレクサンドロス大王(その7)

2010年01月10日 17時50分52秒 | 大北方戦争+軍事史
カール12世とアレクサンドロス大王(その6)へ

オスカー:アレクサンドロスとカール12世、それぞれ麾下の将軍たちとの関係はどうだったのでしょうか?

ベングト:ここにも多くの類似点が確かにあります。二人はどちらも非常に年若い王でした。なのでアレクサンドロスの将軍たちの幾人かの年齢は、彼の年齢の3倍近くありました。老齢の将軍たちはもともと彼の父フィリッポスに従っており、アレクサンドロスが20歳の時、60代でした。
カール12世についても大北方戦争が始まったとき、彼はたったの17歳でした。アレクサンドロスの本営においては、「老人」と「若者」の側近たちの間に分裂があり、カール12世にしろアレクサンドロスにしろ、どちらともに彼らの士官たちは小さな集団に分かれていました。その理由について考えるのは非常に重要なことだと思います。
私としてはアレクサンドロスの方がカール12世よりもうまく人を使っていたと感じています。アレクサンドロスは多くのスピーチを残していますが、カール12世によるものは殆どありません。おそらくアレクサンドロスは大抵の場合、良き指導者としての優れた感性を持っていたと思います。もっとも時折、そうではありませんでしたが。そして二人は伴に権力の良き体現者でした。彼らには驚くべきカリスマが備わっていました。国王の称号などには意味がなくなるほどのです。

カール12世とアレクサンドロス大王(その8)へ

相次ぐ参入で活気づく電子書籍端末市場

2010年01月08日 23時07分26秒 | Kindleや端末など
相次ぐ参入で活気づく電子書籍端末市場

WSJのコラムです。
カラー液晶と白黒電子ペーパーの融合製品はちょっとゴツすぎる感じですね。
おそらく過渡期の徒花で終わるのではと思わせます。

電子書籍端末として正しい方向性はやはり、
端末そのものが曲がって薄くて軽くて大画面+タッチスクリーンというSkiff
電子手帳的な使用が考えられ、ドキュメントファイルが閲覧可能なQueだろう。
Skiffは前に取り上げたので今回はQueにちょっと注目。

メールも読める電子書籍リーダー「QUE」、Plastic Logicが発表――発売は4月半ば

Barnes & Nobelから販売。Nookと競合しないだろうかとちょっと不安。
タッチスクリーンで、独自フォーマット変換ソフトでwordなどと連携。
将来的には直接Gmailなどを読めるようにするということ。

コンセプトはスーパー電子手帳って言ったところでしょうか?

画面も10.5インチと大きいし、ビジネス向けを意識しています。
会議資料とか印刷しなくて済む時代がもう直ぐそこですね。

こうなってくるとAmazonのキンドルは性能的にちょっと見劣りしてきました。
わざわざDXを買う人はいないかも。
世界展開では一歩先に言ってますが、先進の北米地域で性能的に負けてくるとつらいのでは?