槍と銃剣

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Kindleの覇権は揺らぐのか?

2010年01月20日 22時03分49秒 | Kindleや端末など
さて、日本では大同団結してアマゾンのKindleに対抗することでほぼ一致しましたが、
世界的にはどうなのでしょうか?

CES 2010における電子ブックの話題、あれこれ

こちらの記事にあるとおり、現在の電子書籍形式の趨勢は
アマゾン主導のKindle独自形式
vs
Google Bookでも採用されたEPUB連合
となる。
アマゾンお膝元の北米外ではEPUBがかなりの勢いを持っているのは、
その汎用性から言って当然なのかも知れない。
グーテンベルクプロジェクトもEPUBである。
最近になって、ACCESSが
携帯端末向け電子書籍閲覧サイト開設
しているのもその勢いを現している。

はたしてアマゾンはこれに対抗し続けられるのか。

その対策の一つが門戸を広げて誰でもKinlde形式で
電子出版してストアにならべられるようにすることだろう。
このことはやはりよく理解していると見えて
既に、
無料電子出版サービスKindle DTPが英、独、仏で利用可能に

というように、アマゾンの影響力が少ない欧州への出版サービスを展開し始めている。

今後更に世界展開させてシェア確保を狙うだろう。
実際、出版社を通さずに作者が直ぐにビジネスに展開できる簡便性から、相応の効果が発揮されると想定される。
日本でもブラックジャックによろしくの作者がネット直販を行っており、
こういった著作者にとって、Kindleでの自作出版は一つの選択肢となる。

しかし問題、データ形式だけではない。
端末そのものについても未来は不確定である。

電子書籍端末としてのKindleは所謂、電子書籍特化型だが、
これの完全対抗として、もうすぐAppleのタブレットが発表される。
個人的には書籍端末は特化型が良いと考えているが、
Appleの影響力は非常に大きく、端末市場に与える影響は計り知れない。
一夜にして勢力図が塗り替えられることもありえるだろう。

仮にAppleのタブレットが3月に発売され、
これも噂があるアマゾンのKindle3も夏頃には発売されるだろうから、
どちらのタイプが市場でより評価されるのか
今年の終わりまでに勝負の行方は大体判明するだろう。