米国の空港で、人工知能(AI)を利用して不審物を判別するボディスキャナーの導入が始まった。ミリ波を利用することで検査時間が短縮され、検査時に両手を上げる必要もない。将来的に通過するだけでスキャンが完了する装置が登場すれば、保安検査の行列が解消される日がやってくるかもしれない。
これに対し、新しいミリ波装置は4フィート(約1.2m)ほどの間隔を開けて置かれた2枚の白いプラスチックの板の間に立つかたちになる。可動部はなく、スキャニングにかかる時間は1秒以下で、問題がなければそのまま先に進めばいい。
ミリ波で衣服の下まで丸見えに
新型のボディスキャナーは、ドイツのエレクトロニクス大手である
ローデ・シュワルツの製品で、ケルン・ボン空港でも使われている。
両腕を上げる必要がなくなったのが、そんなに大ごとなのかと思われるかもしれない。だが、身体機能に制限がある人にとっては大きな変化だ。また、1人当たりの検査時間も短縮されるため、保安検査場の長蛇の列が少しはましになるだろう。