長崎くんち(10/7~10/9)最終日。
お旅所では、
元船町の唐船祭(とうせんまつり)の奉納も終盤だ。
中国服に身を包んだ男達が
5トンを超える大型の唐船を操つり始めた。
唐人服の少女達も袖から応援している。
唐船がゆっくりと動き始める。
すぐに
躍動感あふれる動きに変化していく。
一糸の乱れもない。
まるで船と男達が一体になったような動きだ。
(2009.10.09 お旅所にて 長崎市元船町)
今日は、長崎くんちの最終日だ。
お旅所では、
早朝7時から奉納が始まる。
僕は6時過ぎから会場の外側で、奉納が始まるのを待っていた。
午前7時になった。
お旅所では、
最初の踊町の元船町が奉納を始める。
傘鉾の男達を先頭に、羽織はかま姿の男たちが続いていく。
神前で全員がお辞儀をした。
その後、
羽織はかまの男たちは下がって行った。
これから傘鉾の奉納が始まる。
130キロ程ある傘鉾を男たちが交代で担いで歩きそしてこれをぐるぐると回す。
ゆったりとした時が過ぎていく。
応援団の男たちが、
観客を煽り、
大きな声で「かけ声」をかける。
長崎くんち独特のかけ声だ。
傘鉾がきれいに回ると「よいやー!」のかけ声と拍手が踊場に響く。
傘鉾の奉納が終わると、
前回の当番町の後、新たに生まれた子供たちを神様に紹介する行事だろうか?
正装した母親と幼い子供たちは御輿の前へと進んでいく。
元船町の唐船祭(とうせんまつり)の奉納が始まった。
まず、
神前で中国服を纏った責任者が奉納の挨拶をする。
会場の袖では、
唐船を先導する男たちが出る合図を待っていた。
合図が出る。
船はゆっくりと動き始めた。
5トンを超える大型の山車だ。
孔雀の羽がついた帽子を被った幼子がその舳先に座っている。
とても高いところだ。
しっかりと前を見つめていた。
彼は、落ちぬよう座席に縛られていた。
かわいらしいピンクや赤の中国服で着飾った少女たちもいる。
彼女達の可愛い舞が始まり、皆の拍手喝さいをあびる。
そして
男達の船が動き始めた。