ナベッチーのエンジョイライフ

他人様からすれば他愛もないことでも、記憶にとどめておきたい事、感動したスポーツ、本、映画などを思いつくままです。

花神 (上)(中)(下)司馬遼太郎 ・  破獄 吉村 昭

2012-11-29 18:23:48 | ブック(記憶に残したい本、文章)

花神 (上)(中)(下) 司馬遼太郎。  菜の花の沖で感動し、次にさがしたのが、大村益次郎のことを書いた。花神である。村田蔵六、大村益次郎については、名前を聞いたことはあっても、幕末から明治維新にかけて、歴史上どのような働きをしたのか、そして、どのような人生をおくった人であったのか知らなかった。この本により、緒方洪庵塾での書生生活、シーボルトの、娘イネとの関わり、幕末から維新にかけての、徳川幕府と長州藩の内情が理解ができた。そして、なんといっても、維新後上野寛永寺をアームストロング砲で彰義隊との対戦などが圧巻である。幕末から維新にかけての表舞台は、新撰組、坂本龍馬、西郷隆盛などであるが、大村益次郎のような知恵袋がいたことを知り得た。

破獄 吉村 昭 脱獄を4回、それも、脱獄不可能と考えられていた網走刑務所を脱獄した男の小説である。もちろん脱獄の経緯と、方法も記されているが、それよりも当時の刑務所事情について詳しく調べて書かれていた。昭和11年、2.26事件頃から、戦前、大戦中の刑務所の内情。そして、終戦後の軍事裁判での戦犯を収容していた、小菅刑務所の実態などいってみれば、戦前から戦後にかけての刑務所歴史でもあった。



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