GWも終わって、NHK BS放送のヒッチコック没後30年記念ヒッチコックを楽しんでいる。 以前に見た「鳥」も上映されたが、家内があまりにも恐ろしそうで気味が悪い印象がいまもこびりついているので録画することを拒否した。何年も前に見た映像が今も残る恐怖と発想それが、ヒッチコックなのである。
「引き裂かれたカーテン」 1966年製作 ポール・ニューマン ジュリー・アンドリュース ヒッチコック50作目の作品であるが興行成績はよくなかったらしい。東西冷戦の真っ最中の時期に、P・ニューマンとJ・アンドリユースの異色の組み合わせと「鉄のカーテン」を覗く映画であったのになぜ観客が少なかったのか私にはよくわからない。
「サイコ」 1960年製作 アンソニー・パーキンス ジャネット・リー 放送が始まる前に紹介者である映画監督の山本晋也監督が、50年前の上映時において“この映画は途中の入場は禁止”のおふれがあったことを紹介した。それほどに少しでも見落とすと先の展開がわからなくなる作品である。A・パーキンスのニヤリとした表情がスリラーでありながらホラーのようであり、入浴シーンでの殺人と最後のクライマックスのシーンはいつまでも忘れることはないであろう。家内は見終わった夜、トイレに行くときに、最後のシーンが浮かんできて恐い思いもしたらしい。そしてその恐怖シーンは予想はしていたと言った。