インビクタス/負けざる者たち 2009年 クリント・イーストウッド監督 南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラは、アパルトヘイト撤廃政策を打ち出し、平和へのあしがかりにした。ラグビーとなると、ニュージーランドが最強と思っていたが、1995年のワールドカップは、南アフリカで開催され、そして南アフリカが優勝した。その、優勝までの経緯をノンフィクション映画とした。当時のマンデラは、まだ、アパルトヘイトが撤廃されたとは、いへ人種差別が酷く、彼はラグビーによって国民を団結させ優勝に導いた実話ストーリーであるらしい。マンデラを演ずるのは、モーガン・フリーマンでこれがまた、マンデラと見間違えるばかりの好演技である。そして、チームのキャプテンがマット・デーモンである。見応えある映画であった。
クィーン 2006年上映 南アフリカマンデラ大統領からうってかわってこの映画はエリザベス女王が主人公である。 ダイアナさんが、パパラッチに追いかけられ、交通事故で亡くなった直後の英国王室の1週間を追った。英国民に人気のあったダイアナさんが急逝し、エリザベス女王にとっては、国民の信頼も失いかけない状況であった。しかし、当時のブレア首相と英国民を前に、古風で、毅然な立ち居振る舞いでピンチを抜け出した、まさにエリザベス女王であった。それを主演ヘレン・ミレンが、見事なまでに演じた。また、ところどころ当時の映像(エルトン・ジョンや、スピルバーグ、トム・クルーズも葬儀に参列シーン)も流すことにより、リアルになった。英国王室にとっては、いまさらスキャンダルを呼び起こすようなものであったが、さすがUnited Kingdom である。