ナベッチーのエンジョイライフ

他人様からすれば他愛もないことでも、記憶にとどめておきたい事、感動したスポーツ、本、映画などを思いつくままです。

ひたごころ(白州正子) 加油(ジャアヨウ) 重松 清

2011-02-09 08:24:20 | ブック(記憶に残したい本、文章)

ひたごころ (白州正子) 1998年12月になくなり、2000年9月に初版された。著者自身も骨董品をある時期生業とされて、仏像、陶器、着物等骨董品の心髄を綴った。また、最後の稿にある、1970年に鹿児島で、講演をされた記録もある。薩摩藩士であった、祖父の樺山資紀が、西南戦争でかっての同士である、薩摩と戦ったため、故郷に対して、複雑な気持ちで、気を遣いながらの講演記録であった。 

加油(ジャアヨウ) 重松 清 北京オリンピックが過ぎてもう2年半も過ぎた。オリンピック前の5月には、四川大地震で7万人近くの人が亡くなり、そして、日本とは、毒入りギョーザ事件でスッタモンダしている頃北京オリンピックは始まったのであった。著者は、朝日新聞の看板である、ピンバッチをぶら下げて、中国のよいところ(あまりないが)を無理矢理捜し、ゴロゴロしている、醜悪なところを怒りと皮肉を交えて面白く書いた。私も今から20年ほど前、天安門事件の翌年に中国を訪れ、北京、上海、南通市を1週間ほど、工場を見学したり、夜は現地の人と会食などで接した。最近では、尖閣列島での事件について、金美齢さんは、“中国には、次のような四字成句があります。魯迅が残した言葉で「打落水狗」です。つまり「水に落ちた犬は叩け」という意味です。日本人であれば、水に落ちた犬に対して、可哀想だから助けてあげようというのが日本人のメンタリティーですが、中国人は、そうではないのです。水に落ちた犬は立ち上がれないように打ちのめせと、そう「打落水狗」は言っています”  その当時より、表向きは近代国家らしきものになったようであるが、中国人としての国民性は、チットモ変わっていないことを、金さんの話やこの本を読んで改めて感じた。