ナベッチーのエンジョイライフ

他人様からすれば他愛もないことでも、記憶にとどめておきたい事、感動したスポーツ、本、映画などを思いつくままです。

「あらいざらい本の話し」 日本の名随筆 「 野球 」

2010-08-25 06:44:25 | ブック(記憶に残したい本、文章)

 「あらいざらい本の話」 出久根達郎 河出書房新社 著者は1944年生まれ、中学卒業後古本屋さんに就職し、現在は古本屋を営みながらの出筆稼業で、直木賞も受賞している。さすがに古本屋さんだけあって沢山の面白い本を読まれていることがよくわかった。敬愛する山本夏彦さんへの思いについては、山本さんのデビュー作の1962年刊 「日常茶飯事」での「無寐にも忘れない」(むびにもわすれない)の話や、ご子息が公開された、「夏彦の影法師 手帳50冊の置き土産」など興味をもたせてくれる本を紹介してくれた。司馬文学にたいしては、CDで残されている講演の魅力を存分に紹介してくれた。司馬さんの講演は、声や、イントネーション、リズム、間合い、等の他にむだ口がある、講演の話しを本にすると原稿が長すぎてしまうことにより、無駄話しをそぎ落としてしまう、やむを得ないことだけども、むだ話しが面白いだけに惜しい。たしかに今までにも、講演の話しを読んだとはあるが、無駄話はないように思えた。CDがあれば是非聞きたいものである。石田衣良の「LAST」、藤沢周平の「女の部屋」も面白く紹介した。その他にも、「八住利雄と人とシナリオ」である。これは、久松静児が監督した映画の「つづり方兄弟」のシナリオで、実際に書かれた作文は、『つづり方兄弟 野上丹治・洋子・房雄作品集』 理論社刊である。司馬さんの講演が youtubeであればと思い探したが、売り物PR商品だけでなかった。その代わり竹下景子に語らせます。

http://www.youtube.com/watch?v=RBBN9E-NX68 

日本の名随筆 「野球」 平出 隆 編集   夏目漱石は「早稲田のベースボール」    斎藤茂吉の「子規と野球」 ねじめ正一 「長嶋家をたずねて」 平出 隆 「グラブ職人との一夕」など、速読した。