月水食堂のお弁当

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映画「スープオペラ」

2010-10-11 08:47:06 | 日記
坂井真紀主演の映画「スープオペラ」を観た。

叔母と二人で暮らしてきた35歳の図書館司書ルイは、突然の叔母の結婚により一人暮らしになる。

が、タイミングよく降って湧いたように転がりこんできた中高年男性と若い男との奇妙な三人暮らしが始まる事によりルイの孤独は薄れ楽しい日々が。

やがて、中高年の絵かきはルイの父親である事がわかり、若い男とは求め合って結ばれるが、自然とルイは一人暮らしに戻る。

お金はなくとも、スープがあれば生きていける。
素朴だが、手のこんだ温かなスープは叔母からの直伝。ルイの人生はスープなしでは始まらない。

物語的には山場のないふわんとした作品だけに、閉鎖された遊園地のメリーゴーランドが回想の中で動き出したり、ルイを取り巻く人々が輪になってダンスを踊ったりと、ファンタジックでメルヘンチックな要素をちりばめ、映像が生きていた。

そしてラストが圧巻。
思わず小さく叫びそうになった。静かで淡々とした結末だった。
好きだな。あのラスト。

シュールな人々が集う楽しさ、ぬくもりを感じる映画だったよ。