月水食堂のお弁当

地産地消と昭和の香りをコンセプトにした安くておいしいお弁当を届けます。

心をこめて

2010-10-07 07:23:04 | 日記
☆水曜薬膳
南瓜のコロッケ カレースパ
蒸し鰆のネギマヨ
ゴーヤとコーンのサラダ
茄子の焼き浸け 卵豆腐
冬瓜の赤ワイン煮
古代米 梅干し 黒豆

南瓜のコロッケは二種類の南瓜を蒸し、皮つきのままつぶして、炒めた玉葱、ミンチと合わせ、砂糖、しょうゆ、塩コショウで味つけし、パン粉づ、からりと揚げました。

西洋南瓜と坊ちゃん南瓜がコラボして、素朴な味わいのほっくりおいしいコロッケになりました。

冬瓜の赤ワイン煮は、先日、母ミッチーナを連れて行ったホテルで食べた懐石メニュー。

赤ワインと砂糖で冬瓜を煮込むだけ。あくをまめにすくうと仕上がりが綺麗です。

冬瓜がまさかのデザートに。おいしいです。

今日、この薬膳弁当を届けているお宅の奥様と久しぶりにお会いできました。年齢は80過ぎかな。

色白のきれいな老婦人ニコルさんです。認知症とうつを患い、家事などもなかなかできないらしいです。

90を越えたご主人レッドフォードさんが、病院の世話や家事をして、ヘルパーさんも利用しながら細々と暮らしています。

奥様の体調には波があり、調子のすぐれない時にはずっと床についているそうです。

玄関を開けた瞬間に、その日の空気を感じます。今日は、久しぶりにニコルさんがパタパタとかわいらしい足音を立て、満面の笑顔で出向えてくれました。

「あて、やっとようなりました。」

ニコルさんは涙をためて語ります。

「そうですか。お元気になられて何よりです。よかった」

私の言葉に嬉しそうに何度も頷くニコルさん。

週一日、お弁当の配達の合間、たった数分の語らいが、小さな繋がりを結んでくれているのですね。

決して料亭のような高級さはないけれど、これからも心をこめて作ります。待っていてくださいね。