9月25日付への愛媛新聞によりますと、
「日本臓器移植ネットワーク(東京)は24日、急性脳症で県内の病院に入院していた6歳未満の男児が23日に臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。6歳未満の脳死は14例目で、県内では初めて。家族が脳死判定と臓器提供を承諾した。
東京・霞が関の厚生労働省で会見した移植ネットによると、脳死判定は県内の病院で22日午後1時55分に1回目を始め、同日午後3時59分に終了。2回目は23日午後4時50分に開始、同日午後6時30分に終えた。
心臓は25日に摘出し、東京女子医大病院(東京)で10歳未満の女児に移植される予定。肺はレシピエント(被移植者)の該当者がおらず、肝臓、膵臓(すいぞう)、腎臓、小腸は医学的理由で移植を断念した。
移植ネットによると、両親は臓器提供の意思表示をしている家族がいることを家族内で共有しており、自然に男児の臓器提供について話し合えたという。家族の総意で臓器提供を承諾した。」
とのことでした。
臓器提供をしてくださいましたドナーのお子様のご冥福を謹んでお祈りします。そして同時に臓器提供という重大で、荘厳な決断をなされたご家族の皆さまに心より感謝申し上げたいと思います。
一方、神奈川県内在住で海外での心臓移植手術を希望し募金活動を続けていた、今月1歳になる野村南美(みなみ)ちゃんのホームページ「みなみちゃん救う会」では9月27日付けで下記の案内が掲載されていました。
<募金活動停止のご案内>
「いつもみなみちゃんへの温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。
この度、救う会の活動に進展があり、新規の募金箱設置の受付、街頭募金および10月以降のイベントでの募金活動を停止させて頂きます。
なお、店舗等に設置させて頂いている募金箱の取り扱いについては追ってご連絡いたしますが、募金は停止(回収)をして頂き、一度集計と御入金をお願い致します。
詳細に関しては、追って後日ご連絡させて頂きます。」
その後にまだ詳細の発表はありませんが、みなみちゃんは東京女子医大病院に入院していること、活動に進展があったと言う文言から、愛媛で脳死判定を受けた男子の心臓はこのみなみちゃんに移植されたものと思われます。
「みなみちゃん救う会」の街頭募金活動へは私も参加してお手伝いをする予定でしたが、私の兄の突然の入院などがあって、どうにも時間が取れず断念していました。目標募金額の2億8000万円まであと8000万円弱となっていて、9月末でアルバイトが終了した私は、さあこれから街頭募金のお手伝いが出来るだろう、と思っていたのです。
みなみちゃんの心臓移植手術が無事に終了したと言う正式な発表がされた訳ではありませんが、レシピエントが誰にせよ、国内での移植手術が行われたことは大変に喜ばしいことと思っております。わざわざ海外に行ってまでの移植手術となるとそれに対する様々な批判が毎回起こっています。
今回の記事によると、愛媛県のご家族では「両親は臓器提供の意思表示をしている家族がいることを家族内で共有しており、自然に男児の臓器提供について話し合えたという。家族の総意で臓器提供を承諾した。」とあります。大変難しい問題と言うことは承知の上ですが、私の意見としては国内で今回の様に臓器移植手術が受けられる事例が増えてくれることを希望しています。
「みなみちゃん救う会」より正式な報告があり次第改めてこのブログでも報告したいと思っています。