長男は中学校の健康診断で「心雑音」がある、と2年連続で指摘されていました。そして今年は内科で心電図などの検査をするようにと学校から指示があったのです。5月24日に大和駅そばの長田クリニックでレントゲンと心電図の検査、心電図の結果から大和成和病院での心エコーの検査を勧められ、5月26日に成和クリニック(大和成和病院は15歳以下の診察はしないとのことで、同じ公仁会の成和クリニックでの診察となりました。)を受診。そして心エコーの予約が今日となっていたのです。
私は大和成和病院で心エコー検査を何度かしていますが、検査時間は5~6分ぐらいと認識しています。しかし、今日長男が検査室に呼ばれてから出てくるまでの時間は多分30分前後掛かっていたのではと感じました。途中なんでこんなに長いのだ、と検査室の中を覗き込んだぐらいです。何かいやな予感です。後で聞いたのですが、本人もあまりの長さに嫌な予感がしたそうです。
心エコーの検査後、担当の折茂先生から検査結果の説明がありました。
先生は画像を何度も繰り返し見ながらなかなか口を開きません。そして暫く時間があってやっと説明がありましたが、それは私にとっては少なからずショックな説明でした。
人間は人それぞれ指の長さが長い人もいれば太くて短い人もいます。それと同じ様に長男の僧帽弁は若干厚めで長いそうです。そのため、僧帽弁がピッタリと綺麗に閉じてはおらず、長い部分が閉じた時にひらひらと揺れている状態になっているのだそうです。心エコーの画像を私達に見せながらそう説明されたのです。そして、その揺れた時の音が心雑音として聞こえているそうなのです。また、ピッタリと綺麗に閉じてはいないので、これまた若干ですが血液の逆流もあるそうです。ただ、逆流の程度はあくまでも軽度のもので現在のままであれば普段の生活には何ら支障はないし、陸上部の部活動も今のまま続けていて良いそうです。ただし、時々数年に一度程度で構わないので検査を受ける様にとのことでした。とりあえず本人は部活動が続けられることが分かりホッと一安心しておりました。
病名は軽度のものとの但し書きがありますが、僧帽弁閉鎖不全症でした。
私がショックを受けたのは、今は日常生活に何ら問題はなくても、将来的に長男が40歳を過ぎたあたりから逆流の程度が徐々に大きくなって、いずれは僧帽弁の形成術を受ける様になるだろうと推測することができるからなのです。彼もまた私と同じ心臓の弁膜症だったのです。心臓手術をしている親としてはつらいものがありました。
自宅に帰ってから家内に先生の説明内容を伝えると、「まあ手術を受ける様になるのは今から20年以上後だろうし、それまで親は生きていないこともあるだろうから、まあ本人に定期的に病院での検査を忘れない様に良く言っておくんだね。」と割かし冷静な対応をしてくれました。はは、良い家内を持った私は幸せです。