●「朝風の密使」昭和47年10月8日放映 バキュミラー登場
放映第1話 脚本:佐々木守 監督:田村正蔵
まずは敵組織の紹介から始まりますが、堀田真三さんのドスの効いた声とオーバーアクションで魅せてくれます。いちいち数珠の音が効果音として挿入されているのは細かい仕事です。
不知火一族のコスチュームは、九人の頭部がグラデーションで色違いなのは良いのですが、全体的にはかなり情けない格好です。後の独立幻野党に比べると、デザインに走りすぎた感が否めません。
この後不知火ロボットが登場しますが、ミニチュアではモンスターゾロなどの姿も見えますし、デビルタイガーやダブルサタンはスーツまで既に完成しています。今回メインのバキュミラーのほか、ジャイロゲスもその能力を見せるシーンがあり、なかなかに魅力的です。それまでの巨大ヒーロー番組とは異なり、敵がロボットというのが新鮮です。ロボットなので着ぐるみではなくウェットスーツで造形されている点も、他の番組との差別化でしょうか。
大和民族への恨みから日本征服が目的の不知火一族ですが、「国家警備機構」の静弦太郎という強敵が現れたことを知ると、弦太郎抹殺に終始するようになってしまいます。普通なら弦太郎を無視して、または避けながら都市破壊をする方が効果的だと思うのですが‥‥。
静弦太郎の、これまでのヒーローとは全く異なる初登場シーンがイイ! 「魚が逃げちまうだろ。」も人を食っていますが、「オマエはだれだ。」と言われて「知ってるんだろ?」と切り返すのもカッコいいです。
石橋正次さんはJACのような華麗なアクションこそ披露しませんが、かなり動けます。生身で戦っていることが実感できるリアルなアクションといった趣です。
バキュミラーにダムを破壊され、ダムの水の濁流で山村が被害に遭いますが、このミニチュアはよくできています。弦太郎との合成もバキュミラーの巨大さが感じられ、大変良い仕上がりです。
そしていよいよアイアンキングの登場! 飛び人形の形は少々変‥‥。アイアンキングとバキュミラーとの戦闘の合間に、弦太郎は高村由紀子を救出します。アイアンキングは胸・額のランプを点滅させて体内の水分が無くなったことを知らせ、水分が無くなると戦闘能力を失ってしまうことを弦太郎は由紀子に教えてしまいます。
アイアンキングがバキュミラーの手を破壊すると、バキュミラーは修理のために退散します。そして霧島五郎の登場! 既に川の水を飲んでいます(^o^) 初顔合わせながら、弦太郎とは既に息の合ったセリフの応酬を見せてくれます。
夜のテントでの食事シーンで、五郎の「あ~、美味かった!」に対して弦太郎が「はー、不味かった!」と言うのには、当時も今も笑ってしまいます。(子どもじゃないんだから‥‥^^;)
弦太郎のコミカルな描写は子どもにもわかりやすいものでしたし、それと反する形で描かれる戦闘シーンでのカッコよさとのコントラストが絶妙です。
テントの中で寝ているはずの由紀子は、外で寝ている弦太郎と五郎の様子を窺うなど、怪しい描写があります。
その後、不知火一族に寝込みを急襲されますが、撃退すると何事も無かったかのように眠りにつく弦太郎・五郎2人の描写も楽しいです。一つひとつのシーンが巧妙なセリフとともに「粋」で、ヒーロー番組のカタルシスが凝縮されています。
なぜ不知火ロボットはコントローラーをぶつけられると爆発してしまうのでしょう?^^;
●バキュミラー
アイアンキングのNGデザインが元になっています。ヒーローがロボットだということで池谷氏は銀色に輝くロボットをデザインしたのですが、「子どもは赤を好む」という特撮ヒーロー番組毎度の理由により、アイアンキングのデザインが変更になりました。そのNGとなった方のデザインがこのバキュミラーに流用されたそうです。
全身が銀・黒を中心にしたモノトーンで彩色されていますが、赤い目が一際特徴的です。
ロボットなので一切奇声を発することなく、戦闘シーンは静かに進みます。(アイアンキングも一切掛け声は無し。)
左手が吸引・噴射の装置になっていますが、構造は劇中では見せられません。それほど強力な兵器にはなり得ないようです。異様に大きな左手はなかなか印象的です。
放映第1話 脚本:佐々木守 監督:田村正蔵
まずは敵組織の紹介から始まりますが、堀田真三さんのドスの効いた声とオーバーアクションで魅せてくれます。いちいち数珠の音が効果音として挿入されているのは細かい仕事です。
不知火一族のコスチュームは、九人の頭部がグラデーションで色違いなのは良いのですが、全体的にはかなり情けない格好です。後の独立幻野党に比べると、デザインに走りすぎた感が否めません。
この後不知火ロボットが登場しますが、ミニチュアではモンスターゾロなどの姿も見えますし、デビルタイガーやダブルサタンはスーツまで既に完成しています。今回メインのバキュミラーのほか、ジャイロゲスもその能力を見せるシーンがあり、なかなかに魅力的です。それまでの巨大ヒーロー番組とは異なり、敵がロボットというのが新鮮です。ロボットなので着ぐるみではなくウェットスーツで造形されている点も、他の番組との差別化でしょうか。
大和民族への恨みから日本征服が目的の不知火一族ですが、「国家警備機構」の静弦太郎という強敵が現れたことを知ると、弦太郎抹殺に終始するようになってしまいます。普通なら弦太郎を無視して、または避けながら都市破壊をする方が効果的だと思うのですが‥‥。
静弦太郎の、これまでのヒーローとは全く異なる初登場シーンがイイ! 「魚が逃げちまうだろ。」も人を食っていますが、「オマエはだれだ。」と言われて「知ってるんだろ?」と切り返すのもカッコいいです。
石橋正次さんはJACのような華麗なアクションこそ披露しませんが、かなり動けます。生身で戦っていることが実感できるリアルなアクションといった趣です。
バキュミラーにダムを破壊され、ダムの水の濁流で山村が被害に遭いますが、このミニチュアはよくできています。弦太郎との合成もバキュミラーの巨大さが感じられ、大変良い仕上がりです。
そしていよいよアイアンキングの登場! 飛び人形の形は少々変‥‥。アイアンキングとバキュミラーとの戦闘の合間に、弦太郎は高村由紀子を救出します。アイアンキングは胸・額のランプを点滅させて体内の水分が無くなったことを知らせ、水分が無くなると戦闘能力を失ってしまうことを弦太郎は由紀子に教えてしまいます。
アイアンキングがバキュミラーの手を破壊すると、バキュミラーは修理のために退散します。そして霧島五郎の登場! 既に川の水を飲んでいます(^o^) 初顔合わせながら、弦太郎とは既に息の合ったセリフの応酬を見せてくれます。
夜のテントでの食事シーンで、五郎の「あ~、美味かった!」に対して弦太郎が「はー、不味かった!」と言うのには、当時も今も笑ってしまいます。(子どもじゃないんだから‥‥^^;)
弦太郎のコミカルな描写は子どもにもわかりやすいものでしたし、それと反する形で描かれる戦闘シーンでのカッコよさとのコントラストが絶妙です。
テントの中で寝ているはずの由紀子は、外で寝ている弦太郎と五郎の様子を窺うなど、怪しい描写があります。
その後、不知火一族に寝込みを急襲されますが、撃退すると何事も無かったかのように眠りにつく弦太郎・五郎2人の描写も楽しいです。一つひとつのシーンが巧妙なセリフとともに「粋」で、ヒーロー番組のカタルシスが凝縮されています。
なぜ不知火ロボットはコントローラーをぶつけられると爆発してしまうのでしょう?^^;
●バキュミラー
アイアンキングのNGデザインが元になっています。ヒーローがロボットだということで池谷氏は銀色に輝くロボットをデザインしたのですが、「子どもは赤を好む」という特撮ヒーロー番組毎度の理由により、アイアンキングのデザインが変更になりました。そのNGとなった方のデザインがこのバキュミラーに流用されたそうです。
全身が銀・黒を中心にしたモノトーンで彩色されていますが、赤い目が一際特徴的です。
ロボットなので一切奇声を発することなく、戦闘シーンは静かに進みます。(アイアンキングも一切掛け声は無し。)
左手が吸引・噴射の装置になっていますが、構造は劇中では見せられません。それほど強力な兵器にはなり得ないようです。異様に大きな左手はなかなか印象的です。
自分は電線がショートするとか、マイクとスピーカーを近付けると
ハウリングが起こるようなイメージでとらえてました。
不知火ロボットは人型、幻兵団ロボット(鋼鉄の同志)は哺乳動物型、そして宇虫人タイタニアンは昆虫型怪獣と、各シリーズごとにモチーフに統一感がありましたネ。私は中でも、他番組の怪獣とも差別化された不知火ロボットのデザイン・造型が好きです。
明後日bs-jでも見られる
psここからは解る人にはわかる独り言
「それにしても俺は土曜に昼間の吉本新喜劇の座長みたいにnhkと民放の二股していて秋からの新作にも呼ばれてスポ根の方の第四シーズンの少なくとも回想シーンにも出なくてはならないとしたら役者冥利に尽きるぜキーキッキッキ
我が家の息子たちは「ザボーガー」と「ヒューマン」以外のパロディはわかったようで、おそらくは同世代の子どもたちよりも深く楽しんでいました。