懐かしのニューミュージック（27） SUGAR TOWNはさよならの町

昭和60（'85）年11月20日　発売

　東京は雪です。「雪」というと、ビートルズの「Ticket To Ride」やフィンガー５の「個人授業」が個人的に印象深い歌なのですが、20歳過ぎてからはこの歌！　ちょうど私が20歳の時にリリースされ（その当時は年間に２枚のアルバムを発表されていました）、愛聴していた『DA・DI・DA』に収録されています。



　右奥に聞こえるキラキラしたギター、左に聞こえるディレイの効いた「ワカチャーン」と（←のように私には）聞こえる高音のカッティングと「トゥリプカポカ　トゥリントン」と（←のように私には）聞こえるミュートされた低音リフのギターという、これら２つのギターが、静かでキンとした雪の日の空気感を描写していると感じられます。
フワっとしたシンセの下降音や、「♪シュッ　シュッ　シュッシュッ」というコーラスと一体になったシンセブラスのコード進行も（私には）「雪の日」っぽいなぁ～。

　一定のパターンで進むドラムマシーンとベースの無機的なフレーズと、ギターやサックスの人力演奏が絶妙に絡んでいますネ。
このアルバムではかなり多くのMIDI楽器が採り入れられ、アレンジも各楽器にそれまでに無いようなフレーズやアプローチをさせています。デジタルと共演されたプレーヤーのみなさんは、ずいぶんと苦労されたことでしょう。
私はこういう実験的なアプローチが大好きです(^o^)

　歌のメロディにはそれほど光るモノが無いように感じられますが、アレンジと歌詞で聴かせてしまう佳曲でしょう。