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韓流 ブルーボーイの映画レビュー(1) あなたを忘れない

2011年04月26日 | 気になる韓流&韓国情報
こんにちわ、ブルーボーイです。
以前もチラッとお伝えしたかもしれませんが、自分は韓国で役者を目指し日夜奮闘しています。
なので、韓国に来てからというもの日本ではなかなか高くて見ることはできませんでしたが韓国では映画館で日本の半分くらいの値段で映画を見ることができます。なので、自分も時間があるときにはたとえ一人でも映画館に足を運び、映画鑑賞を楽しみ、また役者として映画を見ながら勉強しています。

そこで今後、私、ブルーボーイが韓国で見たオススメの映画を少しずつご紹介していけたらなと思います。

今回は、一発目ということで日本の人にも馴染みやすそうな映画をセレクトしてみました。それでは、レッツ、アクション!



あなたを忘れない

監督:花堂純次
キャスト:イ・テソン、マーキー、竹中直人、金子貴俊他

あらすじ
音楽も大好き、運動するのも大好きなイ・スヒョン。日本の文化に関心を抱きもっと多くのことを学びたいと日本への留学を決意。
留学中の2001年のある日、東京の新大久保駅で酒に酔い、線路に落ちた人を救おうと身を投げそのまま帰らぬ人となった。
これはそんな彼のストーリーを映画化したものだ。



2007年に公開された日韓合作映画「あなたを忘れない」を今回は選んで見ました。上のあらすじでも少しご紹介したようにこの映画は、今からちょうど10年前、2001年に当時東京に留学中だった韓国人留学生イ・スヒョンさんの留学生活の様子や事故当日の真実などを映画を通して私達に教え、そして感動を与えてくれる作品です。
上の写真は、映画のタイトルが出てくる場面です。最近の映画のすごく凝ったタイトルとは異なり、昔の映画風にとてもシンプルな感じが出ています。
ちなみに後ろの町並みは、韓国の釜山の町です。スヒョンさんは、釜山出身でした。



上のカットの少し前に出てくるカットです。これを見れば、イ・スヒョンさんが26歳という若さで亡くなったことが一目でわかります。



イ・テソン君演じる主人公スヒョンが軍隊を除隊し、家路に着く列車の中でのワンカットです。日本の方達はこの場面であまり馴染みのない韓国の軍隊の服「軍服」を初めて見ることが出来ますね。でも、帽子の上から若干見える程度ですが一般の軍隊の男性より髪の毛がぜんぜん長い感じがします。これだと軍人とは全くイメージが違う気がします・・・。



スヒョンが除隊後、大学に復学して日本語の授業を受けます。その場面で、日本の人気バンドスピッツの「チェリー」の歌詞を使って教授が学生達に日本語を教えます。スピッツは、韓国人はあまり知らない歌手なので出てきたのには以外でした。しかし、日本の方達にはだいぶ昔の曲なのでどこか懐かしく感じるかもしれませんね。





スヒョンはある日、お父さんと一緒に山登りに行きます。韓国ではこうやって仲の良い親子が一緒に近くの山に山登りに行ったりすることは良くあるようです。そしてこの場面(写真右)でスヒョンは、山の頂上で釜山の大きな地を眺めながらお父さんにこう告げます。
「父さん、僕、日本に行きます。」
スヒョンの決意を告げるにはピッタリのローケションだったという印象が強かったです。



日本に留学したスヒョンが東京に向かうバスのなかで偶然知り合った同じ韓国人の留学生に写真のように日本人の性格について教えている場面です。このように日本と韓国の文化の違いや人々の性格の違いなどが知れるのも日韓合作作品の長所ではないでしょうか?



クライマックスのスヒョンが線路に落ちた男性を助けようと線路に降り、電車を止めようとする場面です。雪の降る夜に、スヒョンに電車のヘッドライトが当たりスヒョンは必死の表情で電車に止まれと信号を送ります。この映画の中で一番重要な場面といえるでしょう。



最後に故イ・スヒョンさんの実際の写真が出てきて映画はその幕を下ろします。


実際にこの事件から今年で丸10年。
10年たっても日本人の心の中に残っているであろうイ・スヒョンさん。現在、日本では事件のあった新大久保駅にスヒョンさんの記念碑を建てることが検討中であるとのことです。イ・スヒョンさんのご家族もおそらくこのように忘れずにいることをありがたく思っているのではないかと思います。
皆さんにもこのように勇気ある韓国人がいたことをこの映画を通して知っていただけたら嬉しいです。


あなたを忘れない 予告編



私達の心は、皆さんと共にいます。



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