日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

胆力競争に勝てるか? 日朝交渉

2024年04月04日 07時44分52秒 | 政治
 「北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は25日、岸田文雄首相が最近、正恩氏と近く『別のルートで』会談する意向を伝えてきたと明らかにした。その上で、朝日関係の改善は、日本が現実的な政治的決定ができるかどうかにかかっていると述べた。朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。『(岸田)首相は会談を単に希望あるいは決断すればそれが可能になるわけではないと知る必要がある』と指摘。日本が北朝鮮を敵視し、その主権を侵害する限り『われわれの敵とみなされ、標的の一部になることは明白だ』と語った」(2024/03/26 Reuters)
何ともはや居丈高なご挨拶だ。この大言壮語の背景には、昨2023年9月のロシア訪問でその大統領プーチン氏と会った際、父と祖父の前2代の祖先が各々その時々にかの国から受けてきた扱いとは格段な厚遇を受けたこと、それはかのプーチン氏がウクライナ侵攻によって世界中から白眼視される中にあって数少ない従順にして熱烈な応援団の一人として金正恩氏を認識してくれたことから獲得した自信の発露であろう。その際、大量の砲弾を寄進したことの見返りとして供与されたロケットと核関連機密情報のありがたさは、「俺の後ろには守護神プーチンが居る。プーチンは核大国の指導者であり、オレも核大国の元首であるぞ!」という一家の自己肯定感が妹御の居丈高の発言の背景であろうか?
この鼻息の強さに比べて我らが岸田氏の胆力と言うか?人間力と言うか?、これはどうも勝ち目はないと思わざるを得ない。というのも、拉致問題を解決して日頃の支持率低迷から脱却したいというレベルで臨む交渉では一歩も前には進めないだろう。先様はまず巨額の戦後賠償の要求という現実的な問題を提起してくるに違いない。要求額は10兆円は下るまい? 拉致問題に話題が入れるためにはこの巨大な難門をかいくぐらなければならず、そこで三代目御曹司岸田氏のエネルギーは消耗されてしまうことになるのではあるまいか?
アメリカ大統領から儀礼的な扱いを何にもまして喜んでいるようでは、この苛烈な交渉に勝ち目は出て来まいと、拉致被害者と共に、頼りなく悲しく思う今日この頃である、のだが・・・・

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1 コメント

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Unknown (integrale)
2024-04-04 09:20:39
アメリカの言いなりになっている限り、日本に勝ち目はないでしょう。

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