弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

福島原発、レベル7引き上げについて各国の反応 プラス わかりやすい説明について

2011年04月14日 | 東日本震災

各国の反応は様々です。
それぞれの国内事情によって異なるようです。

フランスや中国はチェルノブイリに匹敵しない、危険の過大評価だとの
反応のようですが、これらの国は原発開発に前向きですから、
額面どおり受け取るわけにはいきません。

アメリカでは、チェルノブイリ原発事故並みの「レベル7」に引き上げられたことについて、
米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長は12日の上院公聴会後、記者団に対し
「事故が深刻であることは明らかであり、決定に驚きはない」と語ったということです。 
日本政府や東京電力の対応には「適切」との認識を示し、
また、公聴会では、福島第1原発の現状について、原子炉や使用済み燃料プールの
冷却機能が回復していないことを理由に挙げ「大きな変化はないが、安定しているとは
言えない」と指摘したと報道されているということです(共同通信)。

アメリカも原発の必要性を認めていますから、この辺りが適当な判断ではないかと
思います。

一番気になるのは、韓国の動きです。

13日付の韓国各紙は厳しい日本政府批判を展開したということです。

 中央日報は「『チェルノブイリ級事故』 日本政府、初めから隠していた」との見出し
で報じたということです。12日の原子力安全・保安院の説明で、
放出された放射性物質の大部分が3月11日から16日の間の分だったことを考え合わ
せると「日本政府は(事故発生)当時に、直ちにレベル7に引き上げていなければなら
ない状況だった」と批判したということです。

韓国は直接被害を受ける可能性があるせいか、随分厳しいです。

そもそも日本人は政治家が何をしてもあきらめムードです。
いろいろ言っても、のど元過ぎれば、結局うやむやになってしまうので、
慣れっこです。
しかし、韓国などは国民性や政治風土が全く違います。
初めから隠していた、多分日本でも多くの国民はそう思っているはずですが、
韓国でははっきりと告発しています。

これを機に、一番遅れている政治の分野でもグローバルスタンダードに
なってほしいものです。

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昨日、今日と、相談者から、いろんな弁護士さんに相談したけれど
ちっともすっきりしなかった。
先生のお話は、どうしてだかわからないが、兎に角すごーく分かりやすかった。
これで、自分の置かれた立場、何をしなければいけないかがはっきりとしたと。

晴れ晴れとした表情で帰っていかれました。

皆さんから、よくそう言われます。

改めてどうしてだろうと考えました。

みなさん、話がもりあがるのは、どんなときでしょうか。
ほらほら、あの時ね。急に可笑しい音がしたわよね。
ほんと、あの時のびっくりした顔ったらなかったわよね。
そちらこそ。

といい具合になると、みんなわかっちゃうわけです。

私の相談もそうなんです。先生、こんなことになったんです、といわれると
そのとき、こんなことなかった?
あーありましたありました。
それはね、きっとこういうことなのよ。
あーやっぱりそういうことだったんですね。
そのとき、こうしました。それともあーしましたか。

私の相談のスタイルってこういう感じで進むんです。
それぞれの人が具体的に経験した、その場面場面ごとに具体的に何があり
なかったかを検証しながら進めるのです。

ですから、みんなよくわかるんです。

抽象的にではなく、具体的に一緒に追体験しながら説明しているのです。
ですから、盛り上がって、あーそういうことだったんだと再認識することになるのです。

と私は分析しました。

これからもそういうスタイルを持続したいものです。
これっていろいろな経験がなければできないことです。
これからも好奇心を失わず、どうあるべきか、どうしたいかを道しるべに
真実を極めるべく一層研鑽に努めようと決意したところです。