現代文化の快楽

60年代に東大の文系・理系の大学院生がコラボして、他大学にも声を掛けて、横断的に作っていた現代文化研究会へのオマージュ

中国(一)   スケート事故に思う

2014年11月16日 | 随想録

衝突事故で負傷した後の羽生の演技を、中国人男女アナウンサーが感動的な賞賛をしたニュースは、気持ちが良うございました。

しかし、ついでに気になったのが、「演技の間アナウンサーは黙って居たが云々」という日本人アナウンサーの口上。

「音楽付の演技の間は、喋るべきではない。」というのは、愚の信条でございますが、今回のことで図らずもそれが中国の(そして恐らくフィギュア伝統国の)習慣であることが確認できたのではありませぬか。

中国のアナウンサーは、羽生だったから黙って居たわけではないと思いまする。恐らくそれが当然の常識かマナーになって居る。

そうだとすれば、日本の方が格段にレベルが低いことになりまする。

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仲畑萬流に

〇 ジャンプの名だけ叫んでる解説者 (失名氏)

という作品が有りましたが、フィギュアスケートが音楽と一体で完成している物である以上、演技中は静かに楽しむべきもので、そうしない放送は、未開、野蛮、無教養、解説者或は広く体育関係者の精神の貧困を表しているものだと思いまする。※

日本では副音声の放送が出来るのだから、「ジャンプの名を叫ぶ」のはそれに委ね、、主音声は、演技中沈黙を保つべきでございます。

それが正しい態度であることの何よりの証拠は、オリンピックの記録映画では、演技中にこの種の「雑音」を入れるような監督は居ないことです。

 

※ 選手に対するリスペクトを欠き、視聴者を馬鹿にしている。


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