この的を射た質問の背後には東大系の日本のコンピューターの知性が付いていた。
野依氏*を筆頭とする京大系の理研が無知な国民を誑かして予算を通した。
本ブログは愚の専門性の違いから、STAP細胞自体の真実について、技術的な推定をすることはしませんでした。
もう一つ理由が有って、愚には、もともと余りこういう研究に積極的に賛成する気持ちが有りませぬ。人類に対する福音を齎すよりは、害を為す度合いの方が遥かに大きいだろうと感じているからでございます。それはiPS細胞についても、本質的に変わりませぬ。
ましてや、費用対効果を考えれば、少なくとも今21世紀前半では、馬鹿金を浪費するだけでせう。これに比べれば、愚は決して好意的に見ては居りませぬが、勝てる見込みの皆無なスポーツ種目の選手の育成とオリンピック派遣に馬鹿金を掛ける方が、未だマシなように思いまする。たまに勝てても200g(紅茶1杯強)不足で失格してへらへら笑って帰国する原田のような人間は厳罰に処すべきでしたが、そうしなかったことも日本の余裕かも知れませぬ。
(そんな原田を許した以上、小保方嬢に研究費を返せなどと要求することはとんでもない。)
無論、研究競争には、数学同様「国威の発揚」という意義が有り、これは軍備増強や近頃話題の交戦権の範囲拡大に劣らず、国際紛争や侵略の抑止力になる面が有ります。従って、ノーベル賞学者は、いくら、心と眼を澄まして真実を観れば、役に立たない物についてであっても、国家として一定の尊重には値するでせう。
その意味では、仕訳で話題になり、野依氏を筆頭に、一流の情報学者の意見に逆らって巻き返した理研のコンピューター、1111億円†使った結果の本質は、元々が
「一位であること以外、何の意味も無いくだらないコンピューター」
だったわけだから、世界4位に転落したという今、いくら尤もらしい理屈をつけてもガラクタ同然でございませう。
このコンピューターは最早国威発揚にはならないけれども、せめて安倍総理のお好きな限定的戦争―この言い方がお気に召さなければ自衛―に役立つか?と言えばノーでございます。大切なのは、ソフトウェアのシステムであり、それを開発したり駆使したり出来る人材なのだから。なお駆使とはいうまでもなく実戦だから、現役兵士(わが国では自衛官)を含みまする。
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さてSTAP細胞。若山氏は、(小保方嬢が)上着のポケットに入れて若山研に別のマウスを持ち込むことが可能だったと匂わせたと言う。しかし別種のマウスを持ち込む理由が今一つ分かりませぬ。どうせ中でインチキ実験をやるのであれば、成功可能性に多少の差は有るにしても、若山マウスで試みても良かった筈だから。
この愚の疑問について、科学評論家の竹内薫氏は、今週発売の週刊新潮に、小保方嬢は(マウスを持ち込んだのではなく、)ES細胞を持ち込んで若山氏に渡したのだろうと書いている。
成程簡単明瞭で、それならば謎は解けまするが、竹内氏、その後が支離滅裂なのでございます。
1.STAP細胞の正体はES細胞(とTS細胞を混ぜたもの)
99.9%と断りが入っているが、カッコ内も大問題らしい。
愚の疑問:この混合は、現在の技術では非常に困難で、少なくとも小保方嬢には絶対にできないと断定されている。このことについては、しばらく再現実験を担当していた丹羽氏の証言も有る。無論ただ単に掻き混ぜれば良いわけでなく、均質に混ぜた上で両種の細胞の能力が自然な姿で発現するようにすると言う物でなければならぬ。
2.それでもなお笹井氏が、進行中の緑色発光を観察しているのは、説明できない。
愚には正確な理屈(作用機序)は分かりませぬが、初めから混ぜて有れば進行する現象では無いから、そこに何かの未知か新奇の現象が有るということらしい。
愚の疑問:死に行く細胞も緑色に発光するからという説明も聞くけれども、苟も笹井氏程の人がそれを誤認するものだろうか?
竹内氏は東大教養学科の後物理学科を出た人だから、愚とは全く世代が違うが、頭脳には信頼できるでせう。物理系の訓練を受けて居れば、氏の疑問には論理的に共鳴できる。(見方によっては、帰謬法で議論している。或は弁証法的に議論して、敢えて止揚せずに留めている。もしかしたら止揚出来ないのかも知れませぬが。)
つまり、絶対絶命の小保方嬢と言われているにしては、インチキが、状況証拠としてさえも、科学的に矛盾なく立証されることとは未だ未だ程遠いのでございます。
† 度々書いているように東大の年間総予算と理研のそれは800億円台。京大はその下。
* 京大工学部を経て名古屋大教授。
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