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7月26日 西東京大会 準々決勝 (神宮球場)
日大三 13-1 東亜学園

レポート 鷲崎文彦

 05年に夏3連覇を果たして以来、甲子園から見放されている日大三。昨夏は準決勝で早稲田実業に逆転負けを喫したが、主戦投手を務めてきた関谷と塚田が残り、今春のセンバツも有力視されていた。  だが、秋は1次予選こそ危なげなく勝ちあがるも、本大会では1回戦で日大鶴ヶ丘に5対14で屈辱の8回コールド負け。
 関谷と塚田が2回までに11点を失うという予想だにしない展開だった。
 
 それがよほどの薬になったのだろう、冬を越えてからは本来の姿を取り戻してきた。春の都大会を制して第1シードで臨んだこの夏もここまですべて5回コールド勝ち(初戦の2回戦・都日野台戦11対0、3回戦・都調布南戦12対0、4回戦・創価戦11対0)。
 強い三高を見せつける。小倉監督の頭の中には勝ち抜くことは当然で、相手を寄せつけずに圧勝して甲子園まで繋げたい、そんな思いがあるのではないだろうか。
 試合前、選手がアップする中、東亜学園の監督と少し話をするシーンがあったのだが、小倉監督は笑顔を見せるなど余裕たっぷりといった様子だった。

 試合は日大三が初回から主導権を握る。四球と相手のエラーでチャンスをもらうと、3番の日下が先制の2点タイムリー。さらにヒットを連ねて5得点。バッターはみな、トップの位置を肩口に残してボールを捕えに行くことが徹底されていた。
 2回は1点を追加した後の2死1塁から盗塁を決め、次打者がタイムリーヒットを放つ効率の良い攻撃。
 4回に2点を奪って1死1、2塁の場面では9-0でもきっちりと送りバントを決める。内野安打で10点目を取ると、続く左打者の角(ヤクルト角富士夫2軍守備走塁コーチの長男)が高めの真っ直ぐを押し込むように打ってライトスタンドへの3ラン。2番打者とは思えない豪快な1発で13-0。

 東亜は4回戦でセンバツに出場した早実を10-0で6回コールド勝ち(前日は5回表を終わって3対8で劣勢も雨のため再試合になる運が味方したとはいえ)したチームである。
 初回と5回には満塁のピンチもあったが結局、得点を許したのは4回の1点のみだった。
 
 まさに圧勝だったのだが、小倉監督はこの1点を失ったシーンを納得していない様子だった。
 セカンドの悪送球が絡んでのものだったのだが、1塁ランナーが送球を妨害したとセカンドが審判にアピール。にも関わらず審判団からしっかりとした説明が得られなかったからだ。
 点差を考えれば大勢に影響はないが、常に1点にこだわる指揮官の姿勢がチームに浸透していることをうかがわせた。

 各地で本命と目される高校の敗退が相次いでいるが、西東京の大本命は崩れそうにない。

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