探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

炭色ものがたり

2020年06月19日 | 飼育(その他昆虫)

先日、食草を調査するため持ち帰ったスミイロオオアラメハムシの幼虫
いろいろ試してみたいところだったが、十分な調査をする余裕なく早々に蛹化してしまった。
北海道産の生態はほぼ分かっていないし、食草判明しただけでは貴兄も納得いかないと思われるので経過観察してみた。

蛹化直後のスミイロオオアラメハムシ
食草などにぶら下がって蛹化するタイプではなく、クリソリーナのように地面で簡易な蛹室を作り、そこで蛹化するタイプのようだ。
まぁオオヤマフスマのような小さな植物が食草では、さすがにぶら下がっての蛹化は困難だろう。


蛹化から4日後
黒くなってきた。そろそろかな。


新成虫 蛹化から5日目で羽化(飼育下)
ハムシやオトシブミの仲間って蛹期が短いね。
産地は気温が低いので、もう少し蛹期が長いかもしれないが、6月下旬あたりから成虫がちらほら発生するだろう。

「そこらにいるハムシと何ら生態変わらないじゃないか」と、お嘆きの貴兄もいると思うが、解明されれば大体こんなもんですよ。
いいじゃないですか、セレブと思われる近寄りがたい人が、一般人と同じ質素な生活をしているなんて、好感度上がるんじゃないですか。
う~ん、ハムシのくせに!

ちなみに「生き物研究室」の方ではもう少しその辺詳しく記載してますので興味あったらどうぞ。→