忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

次長課長・河本、母親から「しっかりしゃべってこい」>2012.5.25

2012年05月25日 | 過去記事

    



http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0042468/index.html
<次長課長・河本、母親から「しっかりしゃべってこい」と言われていた…吉本興業は受給詳細についてノーコメント>

<お笑いコンビ次長課長の河本準一が、25日に東京・新宿の吉本興業東京本部にて開かれた会見に出席し、母親から今朝電話で「しっかりしゃべってこい」と言われていたことを明かした。

 生活保護費返却の意志を示した河本は、約15年前から母親が生活保護費を受給していたことについて「芸人として全く仕事がない時期で、年収100万円もなかった。福祉の方と相談して受給を決めた」と不正なものではないと強調。一転、収入が増えてからも受給が続いていたという事実は反省しているといい、「非常に恥ずかしいことで、自分の認識に甘さがあった。今に思うと、めちゃくちゃ甘い考えだった」と述べた。

 報道を受けて4月に受給を辞退した母親からは今朝電話で「しっかりしゃべってこい」と言われたといい、河本は「(収入が増えた)5~6年の受給分を返還したい。また芸人としてできることで、岡山の方々や行政に恩返しをしたい」と今後のことに触れた。

 会見には、株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー専務取締役の竹中功氏と、吉本興業株式会社法務本部長の渡邊宙志氏も同席。河本の退席後には、母親の受給期間、母親以外の親族の受給状況、福祉事務所との相談回数、返済金額と返済時期などについての質問が飛んだが、顧問弁護士でもある渡邊氏は「プライバシーに関することや、行政の情報に関することもあるので、具体的には答えられない」と回答。具体的な数字についてもほとんど明かすことはなく、曖昧さの残る会見となった。(取材・文:県田勢)>







吉本新喜劇の某若手役者。冒頭に客として出てきたりなどの「チョイ役」時代の彼らに支払われる出演料が「200円」。コレはちゃんと封筒に入って中には明細書もある。そこから所得税を差し引かれている。毎週、テレビの中継で顔が出るようになったときから「500円」「1000円」と増えていく。いまはようやく「2000円」になった。

午前と午後の2回公演。合わせればその日、4000円の収入になる(総所得)。基本的に休みなどないから、これでようやく約12万円となる。コレに営業の仕事、他のテレビ番組の仕事を合わせても15万円と少し。その中の一人は、これで妻子を養う(プロフィルには“独身”とあるが)。もちろん、共働きだし、本人もアルバイトをする。

年齢もとくに若くない。私と比しても変わらない。

漫才師ならネタを作る。ネタ合わせ、つまり、練習もする。役者なら台本を覚える。稽古がある。客観的に見ても「激務」ではある。それに基本的には個人経営者と同じだ。売れなければ年齢に関係なく、ずっと低収入、それも「喰えないレベル」の赤貧生活が何年続くかわからない。しかし、彼らは総じて言う。「――――好きでやってるから」


<非常に恥ずかしいことで、自分の認識に甘さがあった。今に思うと、めちゃくちゃ甘い考えだった>というのは、本当、その通りである。多くの若手芸人らも「恥を知れ」と思っているだろう。売れたら迷惑かけた親に・・・という売れない芸人は馬に喰わせるほどいる。売れたのに親を放っておくなど言語道断、収入が不安定など話にならん。それなら最初から芸人などするな、というだけだ。それにちゃんと勤め人でも「収入ゼロ」になることもある。つまり、こいつは社会とか福祉とか、いろいろと舐めている。

以前、パチンコ屋で働いていたとき、アルバイトに芸人志望の男がいた。芸名は「愛植男(あいうえお)」といったが、その彼を「研修から本採用にしてやる(時間給があがる)」という条件に「笑わせてみろ」とやった。

彼は事務所で持ちネタのコント「還暦を迎えた現役野球選手」をやって見事達成した。彼の時間給は1000円から1200円にジャンプした。応援する気持ちから笑ってやった、などという妥協は一切ない。私は「お笑い」にはシビアなのである。面白かったから笑った、それだけであった。そんな彼は「R-1グランプリ」で、既に落ち目だった「ふぉー!!」という、子供の教育上よろしくない持ちネタのある芸人を破ったが、惜しくもその後、決勝には出られなかった。

彼は芸人を辞めて就職した。理由は「これ以上やると、親に迷惑をかける」だった。

みんな必死で生きている。先のことなど不安と知れている。しかし、このナマポ芸人に「後輩を50人連れて飲みに行って100万円使うな」とは言わない。それも芸人だからだ。ただ、芸人だからこそ「素人みたいな心配はするな」と言っておきたい。先のこと、将来のこと、を不安に思った芸人は辞めればいいというだけだ。また、普通以上に苦労や心配をかけた親くらい、たっぷりと金をやって贅沢三昧させていればよろしい。それができるのも芸人、夢がある職業の特権ではないか。こういうことがわからないから、このナマポ芸人のコントは面白くない。スタッフ、仲間芸人、スタジオしか笑っていない。テレビ用の芸人に堕す。生の舞台で通じるかどうか、甚だ心配になる。


それと面白い現象があったから書いておく。職場だ。

テレビで河本が出る。職員らは大袈裟でなく「釘付け」となった。彼女らはテレビが大好きだ。タレントが好きだし、それらスキャンダルも大好物なのだ。ともかくテレビが話題なのである。芸能人のスキャンダルなどなら、事情を知らぬ私にも説明してくれたりする。これが最近話題の「交通事故」なら、どうすれば死刑に出来るのか、など私に説明を求めてきたりする。それが、だ。この河本の一件ではなにも誰も話さない。

神妙な顔をして見ていたのに、である。つまり、心当たりがあり過ぎる。同じようなことを「やっている」と互いに既知であるからだ。都合の悪いことには触れない、これは彼女らのルールなのだろう。良い傾向だ。片山議員も「人気取り」などと中傷されているが、それも結構、大いに善良な納税者の人気を得て頂きたい。それから「なんちゃって弱者」からの人気で生き長らえている売国的な人気者を打倒してもらいたい。エールを贈る。





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