忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

白血球のモチベーション

2011年12月26日 | 過去記事

日本人には「アルコールアレルギー」が多い。そういう人は料理酒や甘酒、粕汁や奈良漬けにも反応してしまう。ウィスキーボンボンをうっかり口に入れた妻(自称、酒豪でアル中)もショック状態、うえぇっと吐き出す。この程度なら笑って済ませることもできるが、もっと酷い人は化粧品や消毒用アルコールで蕁麻疹が出る。喘息の発作が出て呼吸困難に陥る人もいる。「酒飲めないんです」という人に無理矢理飲ませるのはNGだ。

私の場合は「アルコールアレルギー」ではなく、そのまま「アルコールエネルギー」であるから、そらもう、幼少のころから、ツレがファンタを買っている横で缶ビールを飲んでいたモノだ。「中学生がワンカップ」というレベル、ともかく、酒が愛しくてたまらない。中学の頃の思い出は、好きだった女の子に振られてツレの家、ここにもコメントをくれる悪友「あきぼん氏」の実家でやけ酒、湯のみで日本酒をどれほど飲んだのか、一日半ほど記憶喪失になって家に帰ると、オカンから「目から酒のにおいがする」と言われたモノだ。中学生の癖に「文化祭の打ち上げ」と称して集まった「宴会」では、私だけが「大関箱の酒(1.8リットル)」を一気飲み。気分よろしく酔ってふらふら歩きながら、その辺に停めてある自家用車を蹴りまくり、挙句、河内名物ヤンキーの兄ちゃんが運転していた「動いている車」にも蹴りを入れ、おどれこら、なにさらしとるんじゃ?わらわらと出てきたヤンキーの兄ちゃんらを放ってどこかに消え、残ったクラスメイトがからまれる、という傍迷惑な酔っ払いであった。目覚めると小学校の裏の神社で寝ているときもあった。アヒルががぁーがぁーいうあの神社だった。

過日、施設の健康診断があった。私は原因不明の「両肩の痛み」に襲われており、昨年やった「肩腱板損傷」が酷くなったのかと青ざめていた。重度になると手術する、と医者から言われていたからだ。その日はもはや、腕を上げるのも激痛が走るほどになっていた。しかも、私が「原因不明」とするのは、先週ほどまではなんともなかったからだ。この最近、というか、とある朝から激痛が復活した。それも昨年のレベルの比ではない痛さだ。

お医者さんが「なにか、負担があるような作業をしたり、スポーツで無理をしたとか・・」と問うも、私が持ち上げるのはゾンビ化した白骨だし、スポーツなんぞ天地神明に誓ってやったときない。そもそも心当たりというものが・・・・!!・・・・あった。

ツレの忘年会だ。2軒目で「腕相撲大会」となった。未だ両手の握力は60キロを優に超える、しかも、右手は小指が効かないのに施設で最高記録の私は全敗だった。そういえば、あのとき、おりゃぁぁ~~ってやった。アレだ。正直、誰にも勝てなかったのはショックだったが、そもそも、あいつらは人間じゃない。毛唐じゃないんだから、人間はあんなにビールを飲まない。腕力だけで生きている粗野で粗暴な生物だ。だから、知的生命体である私が勝てなくても仕方がないのだが、そこはやはり、男の子、ちょっとむきになった不惑だったわけだ。きっと「あのとき」にやったのだろう。しかし、もう、恥ずかしくてそんなん言えない。だから、私は「わかりません」と言った。3日ほどしたら治った。

それよりも気になるのは、やはり、肝機能である。長年、猛烈な勢いで酷使された我が肝臓、既に過労死でもしているんじゃないか、と心配だった。世の男性がよく「γ-GTPがどうした」と話題にするが、私にはよくわからなかったし、知る勇気もなかった。知れば酒が不味くなる可能性もある。妻が心配して酒を隠す可能性もある。そんなのアル中である。

「γ-GTP」という数値は「50IU/L単位以下」が正常値とされる。「50」である。これが「100」を超えていると嘆く御仁はたくさんいるという。「酒を減らさなきゃ」というアレだ。おそらく、私はもう「52万」とかいってそうな気がする。まさにフリーザのレベル。医者が2度見するほどのアレだ。健康診断から数日、いよいよ数値が出た。先ずは肝機能の評価から見てみる。どきどきだ。






評価・・・・「A」






・・・・・。んあ?い、いや、マテ。こ、これはもしかして、いわゆる「A級戦犯」のようなもので、阿呆な支那朝鮮人が、いわゆる「A級戦犯」とは何か知らずに分詞しろ、とかいっていたほどのアレではあるまいな。つまり、Aが最も悪いと勘違いされている阿呆な理屈がこの場合はこのまま・・・・ま、まあ、例の「γ-GTP」を見てみよう。話はそれからだ。






「γ-GTP」・・・・・「30」





γ-GTPは、肝臓、腎臓、すい臓、脾臓、小腸などに含まれている解毒作用に関係している酵素で、アルコールに反応する。γ-GTPは肝臓や胆管の細胞が死んだときに血液中に流れ出すため、肝臓や胆管の細胞がどれくらい壊れたかを示す一つの指標になるとされる。つまり、だ。私の肝臓の勝ち。アイアンレバーは生レバー。




もっと酒がんがん飲んでOK








ローマ神話に出てくる「酒(ワイン)の神・バッカス」が私に舞い降りた。人間どもよ・・・我にサントリー山崎(12年でいいよ。でも18年のほうが嬉しいよ)を・・・私は施設のベランダから飛び立ち、そのまま天空に舞った。私の背中からは「酒」と書かれた羽が生え、力強く羽ばたきながら大空を旋回した。人間どもよ、我に酒を。忘年会新年会には我を欠くな。でも、虹の忘年会も含めて、今年はいくつか行けなかったからすまん・・・・

しかし、だ。その様子を覗きこんでいた女性職員が、糖尿がEになってますね、とか嫌なことを言う。だから「それはちょうどEということなんじゃないか」と親父ギャグ炸裂。女性職員はどこかに行った。それだけではない。血圧なんかバスケットボールの選手の身長みたいになっている。ふむ。これは・・・

どこかに行ったと思った女性職員がまた言った。血圧~~!!死にますよ!!脳卒中!!

2000年。「日本高血圧学会」というところが、それまで「160/95」だった基準値をいきなり下げた。現在は「140/90」とされている。最高血圧が「145」は「高血圧症」ということで、全国で2100万人の「高血圧症患者」が増えた(当時)。既存の患者と合わせれば4000万人近くになる。日本の人口の3分の1だ。御蔭で高血圧治療薬、つまり、利尿剤とカルシウム拮抗剤は飛んで売れた。しかも、継続して服用せねばならない、と医者が言うから、別にどうもないけどなぁ?と思いながらも飲み続けるから、これからも売れ続けるわけだ。

製薬メーカーの利益と監督官庁及び関係団体の既得権益は潤ったことだろう。いくら医療先進国、奇跡の福祉国家としたところで、過半の国民はどうせ70か80にはバタバタ死んでいく。ならば、働き盛りの中高年から病気にしてやれと、普通に美味いもん食って酒飲んで、ちょっと一服している健気な国民を「病人」とする。医療費は国と企業が出す。足りなければ医療制度改革とか言って、病人でも老人でも負担させればいい。

先日、インフルエンザの予防接種をした。2000円取られた。これも「受けますか?」と聞かれることになるが、必ず、他の入所者さんに感染させる恐れがある、とか言われる。断るのが難しくなる。だから、まあ、2000円だし、インフルエンザもイヤだし、ということで注射することになる。人間、生きていれば熱出して寝込むこともある。それが普通なのだが、まあ、効くかどうかわからん注射をしてプラシーボ効果よろしく、コレで今年の冬は大丈夫、も悪くない。私は信じていないから、たぶん、隙を見せたら風邪をひく。

施設で95歳のお婆ちゃんがいる。太っている。ケツなんかもう冷蔵庫だ。高血圧症とのことで減塩食にされている。毎食、なぜ自分のごはんには“漬け物”がつかないのか、と嘆いておられる。みそ汁もお椀に2センチほどしか入っていない。栄養士のおばさんに問うと、ったく、だから低学歴の素人は、と呆れた様子で、高血圧症で高齢者ですよ?脳卒中で倒れたらどうするの?と厚生労働省のような言い分で叱られた。「食と栄養のプロ」ならば、味噌汁を2センチにする以外の知恵も見せてほしいモノだが、まあ、いま、世の中はこうなっている。この婆ちゃんが若いころから食事制限もせず、とくに軽い運動もせず、そのままぷくぷくと太りながら95歳、血圧が高いとか心臓に負担が・・・と言われながらも毎日けらけら笑って楽しくボケて、ご飯の量が少ないと文句を言っていることをどう説明するのか。何か具合のよろしくないウソの証拠ではないのか。

喫煙もそうだ。80歳や90歳でチェーンスモーカーはめずらしくない。ばこばこ吸っている。聞けば10代からずっと、だ。だから、その歴戦の喫煙者に性格の捻じれた看護師が言う「タバコやめなさい。心臓に悪いし、脳にも悪い。肺癌になる」には説得力がない。つまり、そうなっていない。このお爺ちゃんらも200歳まで生きようとはしていない。

妻の好物で「イカの塩辛」がある。塩分の塊だ。妻は「ひと瓶ぜんぶ」を喰おうとするから止めるのだが、それでも私は思い出せば買っておく。理由は「妻がちゃんとご飯を食べるから」だ。妻は私と違い、色も白くて痩せている。立派な「陰性体質(冷え性)」だ。この妻に塩分控えめ、塩辛いモノはダメ!とやれば体温が下がることになる。人間の体は「体温が1度下がれば免疫力が30%落ちる」と言われる。オカンが風邪をひいた私に布団をかぶせるのはそういうことだった。汗をかいて寝て、着替えて汗をかいて寝る、は実に理想的な防衛手段、いや、風邪のウィルスにとっては攻撃だったわけだ。そこにリンゴやらのビタミンが補給されると、風邪のウィルス如き、もうやってられない、ばいばいきーんとなる。

まあ、ともかく、体に絶対に悪いと断言してよいのはストレス、疲労だ。生活習慣で言うなら「過ぎる」に気をつけるくらいか。ならば、もう、当然ながら私は「鯨飲馬食」が要注意なのだが、コレも阿呆みたいに極端にすれば「ストレス」も溜まる。それはもっとよくないから、それほどを心掛ける、というか、コレも便利なモノで「年をとると若い頃のように喰えない」ものだ。非常によくできている。

そもそも、糖尿病など怖くない。全人口の6人に一人、世界規模では2億人近い患者がいるとかいないとか。「血液中に糖分が増えると白血球の免疫力が・・・」などと言うが、それはその白血球に根性がないからだ。白血球とは単細胞生物、餌は糖分である。肉食獣と同じで腹が一杯なら動かないから、目の前の糖分、だけではなく、体に有害なものにも見向きもしなくなるわけだ。だから免疫機能が低下する。腎機能が忙しくなる。体中に有害物質溜まりまくり、合併症にもなる。つまり、白血球の「やる気」の問題だ。

・・・・・・・し、しかし、だ。妻からも「おとしゃん、長生きして~」と言われるから、食事と運動のバランスは一考してみよう。入院は困る。ヒマだからな。で、でも、タバコはわからんが、酒は止めんぞ。ストレスが暴発して人類が滅亡するからな。・・・ついに自転車買うか。自転車通勤・・まったく気は進まんが。

3 コメント

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Unknown (Sugar)
2011-12-26 23:55:35
御身御大切に♪
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ごちそうと言えば… (島根の子年♂)
2011-12-27 21:29:07
現代の人間にとっておいしいものは、
不健康な食品が多いですね。
油ぎとぎとのチャーハンも美味いし、
肉だって脂身がなきゃつまんない。
奥様がお好きな塩辛も「塩分30%含みます。で食べ過ぎにご注意下さい。」の但し書きがあるぐらいものものが美味いです。
ただ、最近麹を効かせた美味しい塩辛もあります。
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Unknown (久代千代太郎)
2011-12-28 10:04:14
>シュガーちゃん

はい。節制しますです(泣

あ!シュガーちゃんもですよっっ

無理は禁物っ!



>(島根の子年♂)さま

いらっしゃいませ。

そうです。美味いモノは体に悪いか税金が高いか。もしくは、法に触れるわけです。

麹ですか・・・探してみます。




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