ストーカー7

2022-09-22 10:43:49 | 日記
ハルキ君に彼女が出来た時は、少し距離を置いた…というマイさん。

「現在は?ハルキ君には彼女いないの?」

「今のところはいないみたい」

「また、チャレンジするの?…告白」

「3度目だし…どうしようかな?最近、彼とご飯したんです。しかも、彼が誘ってくれました」

「あら!脈ありって感じかな?」

「う…ん、その前に、彼に昇進祝いのプレゼントをあげたんです。そのお返しだと思うから、あまり期待できないかな?」

彼女は、良識あるストーカーです。

ストーカー6

2022-09-20 09:29:39 | 日記
「ハルキ君は、誰かと付き合ったことはないの?

「あります。大学時代に一年後輩の女の子。猫好きな優しい子でした。」

「…でした…ってことは、もう別れたの?」

「お付き合いの期間は、3カ月くらいだったかな?」

「マイさんは、その時、平気だったの?」

「私が告白して断られたばかりだったから、"あ~、この子が原因だったんだなぁ…"って思いました。断られたばかりだし、再チャレンジは不可能だし、あきらめてました。でも、ハルキ君が本気で好きみたいだったし、猫好きで優しい子だったから、他の変な子よりは、その子がいいなぁ…と、思って応援してました」

「"推し"の感情だね。ハルキ君が彼女が出来た頃は、マイさんも距離を置いたの?」

「ええ…いちおう。」

ストーカー5

2022-09-19 10:25:09 | 日記
彼女の名前はマイ(仮名)。

好きな食べ物も好きな音楽もすべて好きな彼(ハルキさん)と一緒と言う。

好きなものは、もちろん彼に聞いたり、調べたりしたワケですが、好きな色、好きな旅行先、好きなお酒などなど、何でも調査済み。

何故こんなに、いろいろと詳しいのか…というと、好きだから…という理由だけではない。

「何か食べに行こう!」とか、「コンサート行こう!」とか言われた時に、"同じ"方が違和感なく誘われやすいから…だそうで、徹底してる。

彼女、3度目の告白をどの時期にしたらいいのか…と、迷っている。

「3度目?」

「まだ、早いかなぁ…」

メンタルが強い💦

ストーカー4

2022-09-17 07:26:09 | 日記
「そして、2度目の告白は?」

「社会人になってから。飲みに誘って、その勢いで。」

「わりと最近なのね」

「いいえ、もう2年くらい前かな?その時も、『ごめんなさい』だったんだけど。『ごめんなさい』の言葉が出るまで少し間があったの。だから、少し変化があったのかなぁ…なんて。」

彼女は、どこまでも前向き。

「…で、この先は?もうあきらめるの?」

「いいえ、あきらめないです。彼には極力迷惑かけない優しいストーカーですから。」

「優しいストーカー…なんとも不思議な言葉」

「彼が結婚するまで頑張るかな?」

彼女はケラケラと笑った。

ストーカー3

2022-09-14 08:10:18 | 日記
「その後は?…大学卒業後」

「同じ会社に入りました」

「え?同じ?!💦」

「…と、言いたいところですが、それは叶いませんでした。…なので、同じ地域の、徒歩でも10分圏内くらいの場所にたまたま私が入れる会社があって、そこへ」

「仕事の内容そのものより、彼優先とは、徹底してるね…💦」

「はい。それはもう!その頃には、彼が生き甲斐でしたから。」

「ところで、告白は、いつしたの?」

「大学時代です。あっさりと『ごめんなさい』でしたけど💦」

「だけど、諦めてなかったのね。」