M先輩は、そっと手を出し、握手を求めた。
「元気でな…。」
「いろいろすみませんでした。…ありがとうございました。」
先輩の手を握ると涙があふれた。
その後、地元の新聞に載ったり、また、校長が優勝カップの件で訪れたり、それなりにお祭り騒ぎがしばらく続いていました。
演劇部のM先輩以外の皆さんとは、それっきり誤解が解けたのかどうかもわからず終いです。Kちゃんは、私たちを徹底的に避けたまま卒業してしまいました。
そんな私の少しほろ苦い体験でした。
また、おもしろ体験、不思議体験を載せたいと思っています。