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ラルくん 52

2022-02-09 10:09:47 | 日記
いよいよ、目指すは、次回公演だ。

この公演は、後輩たちだけのもので、

先輩たちは、また違うタイミングでの公演となる。

台本が配られた。

内容はオリジナルだ。

ある仲間たちの不安と争い…そして、やがて生まれる信頼と友情…という内容で、今の私たちに少し似たような状況だと感じた。

件のエチュードにより、オーディションも全員終わり、いよいよ、配役の発表。

唯一、指導者に見て貰ったM子は、自信満々の様子だ。

「では、配役の発表をします。主演の男性は、ラルくん。」

やっぱり…。

ただのモテるだけの男ではなく、芝居も上手い。

「そして、その相手役の女性は、……Y子さん。」

一瞬、M子は、『え?』という表情をした。

「その女性の友人に、M子さん、L子さん、ライバルにS子さんです。

その後、男性陣の配役も決まった。

M子は、明らかにショックを受けた顔をしている。

自分が演じたかった役は、Y子に決まってしまった。

それだけじゃない。

確かに、M子の役もセリフも多くて面白い役なのだが、どうせ主演の相手役がダメなら、せめて、ライバル役の方が、見せ場も多くてやりがいもありそうだ。

いろいろ考えて、この配役には納得出来ずに、呆然としていた。

ただ、Y子は、とても芝居は上手かった。とにかく常に役のイメージを深く読んでいる。

そして、S子は、基本的な発声と滑舌もよく、聞きやすい言葉の発し方なのも、最初から気に入られていた。