なるへそブログ

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北方領土が返還されない1つの理由

2014-03-12 07:19:44 | 政治・経済
全然知りませんでしたが、2月7日は北方領土の日だったようです。どうりで何となく先月は北方領土関連のニュースをよく耳にしたような気がします

さてこの北方領土問題をものすごく簡単におさらいしましょう。

もともと日本の領土だった北海道沖の4つの島(択捉島・国後島・歯舞諸島・色丹島)。この島々を第二次世界大戦末期にソ連が侵攻し、それ以後もずっと実行支配しているというものです。日本としてはソ連と日ソ中立条約を結んでいたのにも関わらず侵攻されたため、不当に奪われた感が強いわけです

この北方領土問題、戦後70年近くが経とうとしているのに、未だに解決する様子がありませんね。単純に考えて、ロシアは広大な土地を持っているのに、モスクワから遠く、極東の小さな島々に何でこだわるんだろうと疑問に思っていました

ところが最近になって、少し違う視点に立った見解があることを知りました。

それは、「北方領土を返還することで、ロシアが抱えている他国との間にくすぶっている領土問題に波及してしまう」というものです

広大な面積を誇るロシアは様々な国々と接しています。今まさに欧米諸国を巻き込んで深刻になっているウクライナのクリミア半島を巡る問題。その他にもエストニアやイラン、フィンランドなどの国とはかつて国境線についてもめたり、今でもうやむやになっている領土問題があるとか

ロシアが北方領土を日本に返還することで、上記の国々が刺激を受け、「自分たちの領土も認めろー!」と言ったような反応が起きてしまう恐れがあるのだそうです

なるへそ。これはつい最近起こった「アラブの春」にも見られる現象ですね

2010年12月、チュニジアで始まったジャスミン革命は、20年以上続いた専制政治を終焉に至らせました。そしてその余波は周辺諸国にも広がり、エジプト・リビヤ・イエメンなどでも、長期政権が次々と倒れます。このアラブ諸国における一連の革命や騒乱を「アラブの春」と呼ぶわけです

ロシアや中国など、近隣の複数国と領土問題を抱える国にとって、アラブの春のような連鎖反応が一番怖いわけです。したがって、北方領土の問題も日本ーロシアの二国間の問題とは一概に言えない難しさがあるんですね

他国との関係を考えるとき、世界規模の視点と当事者間の視点を両方使い分けることが必要だというわけです


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