ズッ転けている司令、Berryzメンバーから少し離れたところに、神奈川に続いてカメラを構えニヤケている小太り男の姿があった。
そんなことに全然気が付いていないBerryzメンバーと、はたけ司令。
「ま、とりあえず行くしかないな。乗って」
司令に続き、BerryzメンバーがBerryzタンクに乗りこんでいく。
Berryzタンク、行田市にある「埼玉銘菓・千石饅頭」本社(某銘菓のバッタもんです)へ向け発車。
その内部では雅と千奈美が隣に座り、会話をしていた。
「ねえ、ちい。デジャヴュって知ってる?」
「あー知ってる。前、歌詞の意味調べてるとき、お姉ちゃんが教えてくれた。どっかの国の言葉でデートのことでしょ」
「それたぶん違うね」
「じゃあ、なに」
「初めてやったことなのに、これ前にもやったな、って感じること。ない?」
「何回もダンスレッスンやったはずなのに一週間たったら全然覚えてない、とか。あ、逆か?」
「……」
「どうぞ。続き、どうぞ」
「安倍さんがだんパラって言ってたでしょ。私、前にもそれ聞いた記憶があるんだよね」
「前回の予告で言ってたよ、みや」
「そうじゃなくて。怪人の安倍さんが言ってた気がするの、さっきと同じように」
「気のせいじゃない、たぶん」
「そうかな。あとね」
「なに?」
「今こうして、ちいとこの話するのも初めてじゃないんだよね。記憶にあるの」
「なにそれ……怖っ」
なんつう話をしてるうちに、目的地へ到着。
梨華より通信、『司令、千石饅頭本社前に怪人反応です』
見ると、積雪を丸めて、団子を作り続けている怪人の姿が。
怪人の周りには何万という雪玉が転がっている。
Berryz仮面に変身し、怪人に近づいていくメンバー。
「なにしてるんですか」オレンジ雅が怪人に話しかける。
「雪で饅頭を作ってます。私、だんパラガールズのもうひとりですから」と怪人。
「だ・か・ら、だんパラってなによ!」イライラした様子で怪人に掴みかかっていくオレンジ雅。
怪人、オレンジ雅の口に雪饅頭を押し込む。
オレンジ雅、それを飲み込んでしまう。
そして一言「まずい、まずすぎる。棟方志功も絵に描くマズさ!」
「まずいですってぇ……」
ショックで落ち込み、頭を抱える怪人。
『今や!』と、はたけ司令からの声。
Berryz仮面、ポーズを決めてBerryzフラッシュを怪人に浴びせる。
気を失い、元の姿に戻っていく怪人。
雪が止み、空が晴れていく。
ーBerryzタンク内。救護室。
みーよ、なっちの隣で寝ているのは、元に戻ったメロン記念日・大谷雅恵。
Berryzタンク、東京方面へ向かっている。
「しかし今の戦いは、わけわからんかったな」と、はたけ司令。
「残すは東京だけやな」
睡眠を取っている雅の隣で、突然千奈美が大声を上げる。
驚いて目を覚ます雅「いったい何?!」
「わかったの!」と千奈美。
「だんパラって、だんごパラダイスのことじゃない。大谷さん雪玉丸めて団子作ってたし。ね、きっとそうだよ」
無視して再び眠りにつく、雅であった。
--エンディング--
--次回予告--
「須藤茉麻です。
Berryz仮面ではリーダーやってます。
こういうのって何て言うんですかねえ。
今まで一話完結だったのに、初の連続ものです。
たぶん、次回決着がつくんじゃないでしょうか。
第8話『渋谷に行くけど109ー2のB2には行かないもん』、よろしくおねがいします」
(第7話・終わり)