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土日きっぷ廃止

2010-01-20 00:12:12 | 新潟の鉄道

 四国旅行の途中で恐れ入りますが、1月18日にJR東日本から衝撃的なプレリリースが入ってきました。それは、「土日きっぷ」を今年度(2009年度)一杯で廃止し、新たに「ウィークエンドパス」にするというものです。
 
 2010年度初頭から発売される「ウィークエンドパス」とは何か。それは、週末に使える8500円(大人)のフリーパスで、範囲は現在の「土日きっぷ」と同じです。
 さて、このきっぷの最大のポイントは何か。効力は乗車券部分のみであり、特急券(新幹線を含む)は別に購入する必要が生じることです。今年度に発売された「ツーデーパス」や「ふるさと行き乗車券」の概念を「土日きっぷ」に適用したものだと考えられます。

 例えば、新潟から東京まで「とき」で往復して山手線などを乗り降り場合を見てみよう(通常期の場合)。

 ①ウィークエンドパス                8500円
 ②新潟~東京の新幹線指定席特急券     4810円×2=9620円 

往復とも指定席を利用すると18,120円です。「土日きっぷ」の場合に比べた場合、缶コーヒー1本分高くなるに過ぎません。

 しかし、新潟から新幹線で東京に出て、更に「さざなみ」に乗り換えて南房総を観光した場合を考えてみよう(通常期の場合)。

 ①ウィークエンドパス                8500円
 ②新潟~東京の新幹線指定席特急券     4810円×2=9620円
 ③東京~館山の指定席特急券         1810円×2=3620円

先の料金に加えて東京からの往復の特急料金がかかるので、「土日きっぷ」のケースよりも3740円も余計にかかってしまいます。

 つまり、「土日きっぷ」とは異なり、特急列車類を乗り継ぐのは望ましくなくなるということです。この「改革」からは、特急料金を確実に徴収し、2009年の減収分を挽回しようJR東日本の狙いが見え見えです。世界同時不況や「1000円高速」等による売り上げの落ち込みが背景にあると思いますが。

 一体、この「改革」からは何が生じるか。私は、週末における新幹線利用客の一層の減少を危惧しています。せめて、「ムーンライトえちご」を毎週末に運転してくれれば十分利用価値がありますが、彼らにその考えがあるとは到底思えません。鉄道旅行が益々遠くなりにけりです。
 
 本日(2010年5月27日)、JR東日本からリリースがありましたので追加させてください。2009年度まで発売された「3連休パス」は、「スリーデーパス」に生まれ変わります。3連休や飛び石連休に3日間使えるフリーパスです。発売額は13,000円でフリー範囲が少しだけ広がりますが、矢張り特急券は別買いになってしまいます。これが現在のJR東日本の方針だと言ってしまえばそれだけですが。(2010年5月27日追記)
  


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