福知山線駅巡りの途中ですが、ここで新潟支社管内の駅を1つ取り上げます。
これから紹介するのは上越線の湯檜曽駅。水上から新潟方面に向かうと最初に到着する駅で、水上の奥座敷ともなっている温泉地に位置します。新清水トンネルの入口に当たり、下りのみトンネル内に停車します。なぜここで取り上げるのかというと、2009年末に立派なコンクリート駅舎が解体され、2010年上半期にリニューアルされたからです。
それでは、湯檜曽駅の新駅舎についてじっくり見てみましょう。訪問日は2010年7月11日でした。
新津駅を7時24分発の1730M(115系L1編成)で出発。この日は水上までの延長運転。「えちごツーデーパスSP」の有効範囲が越後中里までなので、400円分乗り越して湯檜曽駅に降り立ちました。
用を足して駅舎に出ると、御覧のようなコンクリートの入口になっていました。財産票は「2010年3月」。他の設備といえば水洗トイレ、ただそれだけです。勿論、無人駅です。
旧駅舎。新清水トンネル開通時からのコンクリート駅舎ですが、山小屋を思わせるような立派なつくりでした。2001年冬に撮影しましたが、駅員は居ないものの大きな待合所を有していたと記憶しています。
現在ではこのように跡形も無くなっており、変わらないのは旧駅舎の階段とモミの木だけです。
1時間の滞在時間を利用して温泉街に繰り出します。駅から北へ歩いて10分以内の所にあり、日帰り入浴もあれば足湯もあります。新潟地区では萎れていた紫陽花がまだまだ咲いていました。
早めに駅に戻ってレポートを続けます。上りホームと下りホームの分かれ道ですが、旧駅舎時代から使用されています。
上りホームの様子。手前がループ線となっており、これから乗る列車を眺めることが出来ます。9人くらい座れるベンチのある待合室があります(現在の湯檜曽駅では唯一の座れるスポット)。
下りホームへ至るトンネル。新清水トンネル開通時から何ら変わっておりません。
下りホームに到着しました。当然ながら片面ホームの1面1線です。土合駅とは異なり、トイレも無ければ休めるスペースもありません。11時38分発の下り列車で長岡方面に戻ります。
新しい湯檜曽駅は如何でしたでしょうか?私は、旧駅舎とのあまりのギャップに驚きました。特に、待合スペースが無くなったのには。つくづく思いますが、日本の中小の駅舎は、中長期的に見て、合築・駅ビル化または合理化のいずれかの方向に向かうかと思います。このような特徴のある駅でも例外ではありません。次はどの駅なのでしょう。
そろそろ、福知山線駅巡りに戻りましょう。