撮影を終えて高山本線の橋梁をくぐると、羊腸の道に一変します。道を外すと即宮川にドボンなので、車で通りたくないです。
新道のトンネルに移るR360に出会えば、再び宮川を渡ります。交差点を右に曲がれば、ゴールはもうすぐ。
R360の旧道に入って5分も歩かないうちに集落が現れ、杉原駅に到着。時刻は14時34分でした。
まずは駅舎。昭和7年8月築の木造駅舎が健在です。トイレは別棟にあります。
それでは内部の様子。かつては有人駅でしたが、無人化されて窓口が閉鎖されています。中にはベンチが張り巡らされ、10人くらい座れます。
階段を下りて、駅構内に出ます。交換可能駅で対面式ホームとなっており、両者は跨線橋で結ばれています。かつては貨物を扱っていたようで、富山方に側線1本あります。
駅舎でしばらく休憩した後、急坂を登ります。5分ほど歩くと、白木ヶ峰スキー場のゲレンデが。その向かいは「飛騨まんが王国」。おんり~湯は500円、まんが図書館は400円、共通券は800円です。もう少し時間があれば観光できたのに。
中に入らなくとも、まんが王国のキャラクターを撮影していきます。「バブルの墓」は、四万十の石を日本の中央に建てて作った作品で、日本経済への戒めを表しているのだそうです。
15時18分発の1830D(キハ48 3812+キハ48 6809)に乗車して、高山本線最後の未踏破駅を目指します。
15時44分に角川駅に到着。交換設備が撤去されて棒線駅となっています。ですが、平成16年10月20日の台風23号で角川~猪谷間が被災した際、一時的に交換設備を復活させて折り返し運転したそうです。尚、駅裏は春日神社ですが、跨線橋が閉鎖されており、1つ向こうの踏切からしか行くことが出来ません。
駅舎に入ります。かつては有人駅でしたが、無人化されて窓口が閉鎖されています。
それでは駅舎撮影。昭和9年10月築の木造駅舎が健在で、それ相応の風格も出ています。この駅に降り立って、高山本線全駅下車達成。
角川駅のアイテムをもう1つ。トイレの脇にはミニ庭園があり、鯉が元気に泳いでいます。
それでは周辺散策。高山方に5分ほど歩くと、島に浮かぶ弁財天を発見。この形の神社は珍しいですね。
角川駅周辺の地名は「小無雁」といいます。平成16年10月20日の台風23号の際には水位が床上1mにまでなったそうです。
高山本線全駅下車達成の余韻に浸る間もなく、16時26分発の1829D(キハ40 6304+キハ48 3816)に乗車。席につくと、久寿玉手造り純米酒で打ち上げ。
16時58分に猪谷駅2番線に到着。ゴミを処理し、17時18分発の887D(キハ120 347+キハ120 346)で富山に出ました。
富山駅に降り立つと、北陸新幹線の工事のために大きく様変わりしていました。8番ラーメンで夕食をとり、19時34分発の特急北越9号(485系T15編成)で新津に帰還しました。
これにて高山本線の駅巡りは終了です。高山本線は全国に例に無いほど木造駅舎が多く残っており、国鉄型の車輌が多く走っており、多くの鉄道ファンを魅了して止まない路線です。勿論、沿線にはメジャーな観光地も多いです。これから鉄道旅行を楽しまれる皆様に是非お勧めしたい路線です。
完