みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

オーシャン・ワールド

2007-07-24 | 心があたたかくなる絵本
今日のような夏らしい天気がいきなりやってくると、
水が恋しくなってしまいます。
飾っている絵本の一冊を、この絵本にかえて、
気分は海へ・・・・。

 『オーシャン・ワールド』
 ピーター・シス/作 BL出版

水族館のプールに迷い込んだくじらが、どんどん大きくなって
海に帰されることになったけれど、人間に囲まれて育った
くじらに、友達ができるだろうか・・・。
そんな心配を、はがきに書いた、ピーター少年の文面で、
おはなしははじまります。
宛先は、シス家のみんなへ。
作者の遊び心が、ちらりと見えて楽しいところです。

くじらは、似た形のものに近寄って行っては、「ともだち?」
と聞いているようにみえます。
期待して近づくけれど、本当に仲良くなれそうなものには
なかなか出会えない。
大海原に浮かぶくじらと、海と空の色の変化が、とても
とても美しくて、うっとりです。

16分割された海の表情は、色からその温度や天気や時刻が
感じられて、とても好きなページ。

人それぞれ心に残る海の色や景色がきっとあるだろうけど、
同じ海なのに、まったく違って見えるのが不思議。

海なし県で育ったわたしが、幼少の頃から連れて行って
もらっていたのは、福井・敦賀沖の水晶浜という浜辺で、
白い細かい砂浜がきれいな場所でした。
あまりにその海の印象が強くて、
大人になって、関東圏に住むようになってから、
ほとんど海に行っていないかも。

でも、海は好き。見ているのが好き。
日焼けの心配さえなかったら、きっとずっと見ていられる
・・・と思うくらい、好きです。
気持ちは、いつだって自由に泳いでいるんだけどな・・・。
なかなか、人目の気になるお年頃です

コメント (12)
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