またヒヨコが散歩をしていると、目の前に、突然、それはそれは美しい壁が現れました。ヒヨコは、その壁のほうに、どんどん近づいて行きました。
確かに壁の前まで来たのですが、それがいったい何なのか、よくわかりません。それで、ヒヨコは、思い切って、たずねることにしました。
「すみません。あの、ぼく、ヒヨコです。この美しい壁は、何でしょうか。どうなっているのでしょう。教えてください」
すると、突然、今度はその壁がなくなりました。そして、一羽のクジャクが姿を現しました。頭には、あの美しい壁と同じ模様の冠をかぶっていました。
「こんにちわ、ヒヨコちゃん。僕の羽を気に入ってくれてありがとう。あなたは、生まれたばかりで、何も知らないんだな。僕は、クジャク。こうして羽を広げると、ほら、美しい壁ができるのさ」
そう言うと、クジャクは、また壁をたたんで、お辞儀をしたかと思うと、優雅に歩いて行ってしまいました。頭には、やっぱりあの美しい冠がありました。
ヒヨコは思いました。
「ぼくもあんな、美しい壁ができる羽と、それに冠が欲しいな」
それで神様にお願いしました。神様は、ヒヨコにクジャクの羽と冠を与えてくれました。
(つづく)
確かに壁の前まで来たのですが、それがいったい何なのか、よくわかりません。それで、ヒヨコは、思い切って、たずねることにしました。
「すみません。あの、ぼく、ヒヨコです。この美しい壁は、何でしょうか。どうなっているのでしょう。教えてください」
すると、突然、今度はその壁がなくなりました。そして、一羽のクジャクが姿を現しました。頭には、あの美しい壁と同じ模様の冠をかぶっていました。
「こんにちわ、ヒヨコちゃん。僕の羽を気に入ってくれてありがとう。あなたは、生まれたばかりで、何も知らないんだな。僕は、クジャク。こうして羽を広げると、ほら、美しい壁ができるのさ」
そう言うと、クジャクは、また壁をたたんで、お辞儀をしたかと思うと、優雅に歩いて行ってしまいました。頭には、やっぱりあの美しい冠がありました。
ヒヨコは思いました。
「ぼくもあんな、美しい壁ができる羽と、それに冠が欲しいな」
それで神様にお願いしました。神様は、ヒヨコにクジャクの羽と冠を与えてくれました。
(つづく)