またヒヨコが散歩をしていると、池にやってきました。ヒヨコは、泳ぐことができません。それで、しばらく池を眺めていました。
すると、突然、池の中から、一羽の鳥が姿を現しました。そして、スイスイ、水の上を、すべるように進んでいます。
ヒヨコは、それまで、鳥が水の上を歩くなんて、考えたこともありませんでした。それで、ヒヨコは、思い切って、たずねることにしました。
「すみません。あの、ぼく、ヒヨコです。あなたは、どうして、水の中に潜ったり、水の上を歩いたりできるのでしょうか。どうなっているのでしょう。教えてください」
すると、その鳥は、向きを変えて、ヒヨコの方にやってきました。そして、ピョンと、水から飛び出て、ヒヨコの前に立ちました。
「こんにちわ、ヒヨコちゃん。僕の泳ぎを気に入ってくれてありがとう。あなたは、生まれたばかりで、何も知らないんだな。僕は、カモ。ほら、ここに水かきがあるから、自由に潜ったり進んだりできるのさ」
そう言うと、カモは、また水の中に飛び込んで、しばらく消えたかと思うと、ずっと向こうで姿を現して、スイスイ水の上を進んで行ってしまいました。
ヒヨコは思いました。
「ぼくもあんな、スイスイ進める水かきが欲しいな」
それで神様にお願いしました。神様は、ヒヨコにカモの水かきを与えてくれました。
(つづく)
すると、突然、池の中から、一羽の鳥が姿を現しました。そして、スイスイ、水の上を、すべるように進んでいます。
ヒヨコは、それまで、鳥が水の上を歩くなんて、考えたこともありませんでした。それで、ヒヨコは、思い切って、たずねることにしました。
「すみません。あの、ぼく、ヒヨコです。あなたは、どうして、水の中に潜ったり、水の上を歩いたりできるのでしょうか。どうなっているのでしょう。教えてください」
すると、その鳥は、向きを変えて、ヒヨコの方にやってきました。そして、ピョンと、水から飛び出て、ヒヨコの前に立ちました。
「こんにちわ、ヒヨコちゃん。僕の泳ぎを気に入ってくれてありがとう。あなたは、生まれたばかりで、何も知らないんだな。僕は、カモ。ほら、ここに水かきがあるから、自由に潜ったり進んだりできるのさ」
そう言うと、カモは、また水の中に飛び込んで、しばらく消えたかと思うと、ずっと向こうで姿を現して、スイスイ水の上を進んで行ってしまいました。
ヒヨコは思いました。
「ぼくもあんな、スイスイ進める水かきが欲しいな」
それで神様にお願いしました。神様は、ヒヨコにカモの水かきを与えてくれました。
(つづく)