学校でも、だれも自分が膜で覆われていることに気がつかなかった。
お昼休みに、食堂に行った。
少し遅れたので、長い列ができている。
並ぶのめんどくさいなー、そう思ったとき、
『割り込めば』
どこからともなく、声が聞こえたような気がした。
「でも、それって、悪いことじゃ」
『平気だよ』
「でも、上級生から注意されると、怖いよ」
『無視すれば、大丈夫。
怖がらなければ、やられないって』
ドキドキしながら、割り込んだ。
後ろの人は、友だちと話していて、気がつかなかった。
しばらくして、やっぱり、おかしいと思ったみたいだが、
また、友だちとのおしゃべりに熱中していた。
はーん。割り込みって簡単だ。
列に並ぶなんて、バカみたい。
(つづく)
お昼休みに、食堂に行った。
少し遅れたので、長い列ができている。
並ぶのめんどくさいなー、そう思ったとき、
『割り込めば』
どこからともなく、声が聞こえたような気がした。
「でも、それって、悪いことじゃ」
『平気だよ』
「でも、上級生から注意されると、怖いよ」
『無視すれば、大丈夫。
怖がらなければ、やられないって』
ドキドキしながら、割り込んだ。
後ろの人は、友だちと話していて、気がつかなかった。
しばらくして、やっぱり、おかしいと思ったみたいだが、
また、友だちとのおしゃべりに熱中していた。
はーん。割り込みって簡単だ。
列に並ぶなんて、バカみたい。
(つづく)