ヨナの福音こばなし帳

オリジナルのショート・ストーリー。一週間で一話完結。週末には、そのストーリーから人生の知恵をまじめにウンチクります。

パパ、助けて!(3)

2008-06-21 | インターネットアクセス/ パパ助けて
前回の答え。ボクのいた場所は、「ステーキ屋」、それもけっこうな高級店でした。

ステーキといえば、神戸ビーフ。神戸には、一度食べたら二度と忘れられない、美味しいステーキが食べられるレストランが何軒もあります。お店によっては、曲芸まがいの包丁さばきをする職人さんが、高級霜降りを目の前でさばいて、焼いてくれます。経験してみたい方は、福沢諭吉を何人かお供に、神戸にお出かけください。ちなみに、ステーキ屋に限らず、神戸のレストランは、ファッション雑誌に紹介されるような、しゃれた感じのお店は、高いだけで、それほど美味しくないことが、けっこう多いのです。そういうお店が増えて、本当に美味しい料理を出す店がつぶれているのは、悲しい傾向です。

今日のクイズです。ボクの置かれている状況を当ててください。

ボクは、パパといっしょに、妙な薬品のにおいがする部屋に連れて行かれた。そこには、怪しい刃物がたくさん並べられていた。どれも、十分に手入れがされていて、いかにも不気味だ。みんなマスクで顔を隠し、冷酷な目でボクを眺めている。ボクは、電気椅子に座らされた。身動きができないように、二人が両脇にいて、ボクを押さえつけている。そこに、もうひとり男が入ってきた、彼らは、よくわからないことを一言二言話した。そして、男は、ひとつの凶器を手に取った。それは、思考を狂わせるような破壊的な音をたてだした。お互いに目で合図をしたかと思うと、その男は、ボクの顔めがけて、その凶器を振り下ろした。

「パパ、助けて!」

でも、パパは、知らん顔。

(次回は、答え、そして人生の知恵をまじめにウンチクります。)