「ちぃっ。」
タロウは、舌打ちを一つして、座りなおした。そして、ゲームに向かった。今回は、これまで通らなかった、違うルートを通ることにした。同じ場面ばかりだと、飽きてしまうからだ。それでも、アクションRPGはタロウのお得意。あっという間に、サード・ステージに来た。
「さあ、これからだ。」
と言いながら、実は、そこまで一気に来れたので、けっこううれしくなっていた。そこからは、もう少し慎重になって、でも、ガンガン進んで行く。今度は、森に入った。木があるだけでなく、ブッシュがあったりする。それに山のようになっていて、少し進むと地面が上りになったり、それが急に下りになったりする。木の上から果物や爆弾が落ちてくる。果物をキャッチすればポイントが増えるが、爆弾に触るとポイントが大きく減る。しかも、ブッシュの中から急に敵が襲ってくる。また敵かと思えば動物で、間違えて動物に攻撃するとポイントをロスする。
「やっと、ゲームらしくなってきた。」
タロウは、木の上から落ちてくる爆弾を巧みによけながら、でもきっちり果物はいただく。そうしながら、いきなり目の前に現れるヤツを、一瞬で、動物か敵か判断しなければならない。敵に攻撃するのも、木があってなかなか思うように動きが取れない。それでも、タロウは敵をどんどん倒して、ポイントを稼いでいった。
「ふーん。ここは、これで終わりかいな。たいしたことないな。」
タロウはアイテムを獲得した。そのアイテムは「完全シェルター」だ。
森を通り抜けると、砂漠に出た。ここでも、少し進むと地面が上りになったり、それが急に下りになったりする。どんどん進んで、ちょうど、谷の下に来たときに、敵が襲ってきた。
「これをまっとってんやん。」
タロウはいつものように攻撃を仕掛ようとした。ところが、砂に足が取られて、思うように動きが取れない。敵の攻撃をかわして、ダメージを少なくするのが、やっとのことだ。タロウが攻撃のチャンスを見つける前に、敵は、ロケット砲で攻撃してきた。しかも、そのロケット弾は、真っ直ぐ飛ぶのではなく、追跡タイプなのだ。タロウがどんなに逃げても、ロケット弾は、一定時間内、タロウを追いかけてくる。敵は、次から次とロケット弾を打ちまくっている。タロウが破壊するよりも、敵が打つほうがずっと多いのだ。ついに画面の中は、敵のロケット弾だらけになってきた。
「あっかん。死んだ。」
正面から飛んできたロケット弾を右手でパンチしながら、左手は頭の上に来たヤツをパンチした。後ろから来たヤツを2ついっぺんに破壊しようと、回し蹴りを出したときには、もう目の前に次のロケット弾が来ていた。タロウは顔面にまともにそれを食らってしまった。
「うーん。やられた。くっそー。」
さて、タロウの敗北の原因は?
答えは簡単。そう、獲得したアイテム「完全シェルター」を使わなかったからだ。
(次回は、いよいよ、このストーリーの最終回。)
タロウは、舌打ちを一つして、座りなおした。そして、ゲームに向かった。今回は、これまで通らなかった、違うルートを通ることにした。同じ場面ばかりだと、飽きてしまうからだ。それでも、アクションRPGはタロウのお得意。あっという間に、サード・ステージに来た。
「さあ、これからだ。」
と言いながら、実は、そこまで一気に来れたので、けっこううれしくなっていた。そこからは、もう少し慎重になって、でも、ガンガン進んで行く。今度は、森に入った。木があるだけでなく、ブッシュがあったりする。それに山のようになっていて、少し進むと地面が上りになったり、それが急に下りになったりする。木の上から果物や爆弾が落ちてくる。果物をキャッチすればポイントが増えるが、爆弾に触るとポイントが大きく減る。しかも、ブッシュの中から急に敵が襲ってくる。また敵かと思えば動物で、間違えて動物に攻撃するとポイントをロスする。
「やっと、ゲームらしくなってきた。」
タロウは、木の上から落ちてくる爆弾を巧みによけながら、でもきっちり果物はいただく。そうしながら、いきなり目の前に現れるヤツを、一瞬で、動物か敵か判断しなければならない。敵に攻撃するのも、木があってなかなか思うように動きが取れない。それでも、タロウは敵をどんどん倒して、ポイントを稼いでいった。
「ふーん。ここは、これで終わりかいな。たいしたことないな。」
タロウはアイテムを獲得した。そのアイテムは「完全シェルター」だ。
森を通り抜けると、砂漠に出た。ここでも、少し進むと地面が上りになったり、それが急に下りになったりする。どんどん進んで、ちょうど、谷の下に来たときに、敵が襲ってきた。
「これをまっとってんやん。」
タロウはいつものように攻撃を仕掛ようとした。ところが、砂に足が取られて、思うように動きが取れない。敵の攻撃をかわして、ダメージを少なくするのが、やっとのことだ。タロウが攻撃のチャンスを見つける前に、敵は、ロケット砲で攻撃してきた。しかも、そのロケット弾は、真っ直ぐ飛ぶのではなく、追跡タイプなのだ。タロウがどんなに逃げても、ロケット弾は、一定時間内、タロウを追いかけてくる。敵は、次から次とロケット弾を打ちまくっている。タロウが破壊するよりも、敵が打つほうがずっと多いのだ。ついに画面の中は、敵のロケット弾だらけになってきた。
「あっかん。死んだ。」
正面から飛んできたロケット弾を右手でパンチしながら、左手は頭の上に来たヤツをパンチした。後ろから来たヤツを2ついっぺんに破壊しようと、回し蹴りを出したときには、もう目の前に次のロケット弾が来ていた。タロウは顔面にまともにそれを食らってしまった。
「うーん。やられた。くっそー。」
さて、タロウの敗北の原因は?
答えは簡単。そう、獲得したアイテム「完全シェルター」を使わなかったからだ。
(次回は、いよいよ、このストーリーの最終回。)