ヨナの福音こばなし帳

オリジナルのショート・ストーリー。一週間で一話完結。週末には、そのストーリーから人生の知恵をまじめにウンチクります。

ハイエナがオドオドするようになったわけ(3)

2008-02-27 | 放蕩息子Part2
ハイエナが暗闇谷に落ちたことを、空の高い高いところを飛んでいた鷹が見ていました。鷹は、そのことをライオンに知らせました。

ライオンは、そのことを聞くと、草原を渡り、暗闇谷に向かいました。谷の上から、ハイエナを探して下を覗き込みますが、谷の底は薄暗くて、なかなかよくわかりません。それでも、ライオンは、あきらめないで探し続けました。

ついに、谷の下で傷ついてうずくまっているハイエナを見つけました。ライオンは、谷を駆けるようにして、下りて行きました。足は、トゲトゲ石で傷つきますが、そんなことはおかまいなしです。ライオンは、どんどん足を進め、ハイエナに近づきました。

(つづく)