あるところにハリィという犬がいました。
ハリィは、黒いブチのある白い犬でした。
そして、ハリィは、おふろに入るのが一番嫌いでした。
ある日、ハリィは、広場に出かけて、
友だちの犬たちとおっかけっこをしたり、
かくれんぼをしたりして、遊びました。
それから、石炭自動車と競争したり、
蒸気機関車の煙の中を通り抜けたりして、遊びました。
そうしているうちに、
ハリィは、本当は、黒いブチのある白い犬でしたが、
白いブチのある黒い犬になってしまいました。
夕方になって、そろそろおなかもすいてきました。
ハリィはおうちに帰ることにしました。
おうちの庭に着くと、家の中から、
男の子と女の子が、外をのぞいていました。
「おとうさん、おかあさん、うちの庭に変な犬がいるよ」
「どれどれ、あぁ、似ているね。
でもあれはうちのハリィじゃないよ」
ハリィはそれを聞いて、ビックリしました。
そして、自分がハリィであることをわかってもらおうとして、
得意の芸をしました。でんぐりがえり、さかだち、すっきっぷ、
そして、くちぶえも吹きました。
「なんかハリィみたいだな。でもあれはうちのハリィじゃないよ。
だってハリィは黒いブチのある白い犬なんだから」
(つづく)
ハリィは、黒いブチのある白い犬でした。
そして、ハリィは、おふろに入るのが一番嫌いでした。
ある日、ハリィは、広場に出かけて、
友だちの犬たちとおっかけっこをしたり、
かくれんぼをしたりして、遊びました。
それから、石炭自動車と競争したり、
蒸気機関車の煙の中を通り抜けたりして、遊びました。
そうしているうちに、
ハリィは、本当は、黒いブチのある白い犬でしたが、
白いブチのある黒い犬になってしまいました。
夕方になって、そろそろおなかもすいてきました。
ハリィはおうちに帰ることにしました。
おうちの庭に着くと、家の中から、
男の子と女の子が、外をのぞいていました。
「おとうさん、おかあさん、うちの庭に変な犬がいるよ」
「どれどれ、あぁ、似ているね。
でもあれはうちのハリィじゃないよ」
ハリィはそれを聞いて、ビックリしました。
そして、自分がハリィであることをわかってもらおうとして、
得意の芸をしました。でんぐりがえり、さかだち、すっきっぷ、
そして、くちぶえも吹きました。
「なんかハリィみたいだな。でもあれはうちのハリィじゃないよ。
だってハリィは黒いブチのある白い犬なんだから」
(つづく)