佐渡の金山
よみがえったトキ
尖閣湾の風景を
紹介しましたが
最後に印象深かった
場所を紹介します。
金銀の積出港だった
小木港のすぐ近くに
宿根木(しゅくねぎ)と言う
小さな集落があります。
宿根木は狭い谷あいの
わずか1ヘクタールの土地に
110棟の家屋が
密集しています。
道が非常に狭く
まるで迷路のようです。
江戸時代
北前船で賑わった
宿根木も
明治になると
急激に衰退し
現在は高齢化が進み
ほとんどが空き家に
なっているそうです。
重要伝統的建造物群保存地区に
指定されている建物には
外壁に船板や船釘を使い
船大工の影響が
色濃く残っています。
海岸近くの
集落の入りでは
家々を潮風から守る
竹で作られた巨大な柵
「風垣」が
出迎えてくれます。
屋根は
薄く割った板を
何枚も重ねて
その上に石を置いた
石置き木羽葺(こばぶき)屋根と
呼ばれる独特な作りの家も
何軒も残っています。
狭い土地を
有効利用するため
路地の形状に
合わせて作られた
三角家まであります。
吉永小百合さんが
三角家の前で
立たれたポスターが
JR 東日本のCMに
使われたことで宿根木は
一躍有名になったそうです。
集落唯一のお寺は
称光寺と言い
集落全員が時宗
称光寺の檀家です。
土地が狭いため
お墓まで岩をくりぬき
建てられていました。
宿根木生まれの
柴田収蔵は幕府に仕え
世界地図を作りました。
その中の日本に
佐渡島が描かれ
宿根木と言う地名まで
書かれていると聞いて
故郷宿根木に対する
思いの強さを
感じました。
ここ宿根木には
ぜひもう一度
訪ねてみたくなる
魅力がありました。
初めての佐渡島
歴史とロマン
あふれた
素晴らしい
場所でした。