ふくらく通信

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また会おう 声かけ通る 海の市:2013年9月の記録(気仙沼)

2017-06-26 11:30:11 | 東北被災地のあゆみ:気仙沼

気仙沼湾を南へ回ると、魚市場前に出る。

そこには「海の市」があった。

上階に「リアスシャークミュージアム」があり、階下は氷の水族館や買い物と食事が出来る市場である。

  

ミュージアムは、水槽に小さな鮫がいたり珍しい鮫の卵があったり、標本や解説が良くて面白かったし、市場は賑わっていて楽しかった。震災前に何度か行った思い出の場所だ。

   震災前:2014/7/14

 

震災の数ヵ月後に行った時は、駐車場に船が乗りあがって様々なものが散乱していた。

建物の1階が空洞で寂しく思った。

   震災後:2011/12/29

 

気仙沼の町は、次第に解体が進んで更地が増えていき、傍らで仮設の商店街が増えていく。

   

そして今年2013年の8月。

あの「海の市」と「リアスシャークミュージアム」は、表がすっかり片付いて、何となく建物も安堵して明るくなったように見える。

 

この後はどうなるのだろうと思っていたが、最近になって良い知らせを知った。

   現在:2013/8/17

 

修復して、「海の市」を再開するという。来年2014年の3月に再開するのが目標だ。

 

この建物は頑丈だった。壊れはしたが、あの津波にも耐え、また使えるという。

残念ながら、小さな鮫たちは命を落としたが、上階では残ったものもあるそうだ。

 

思い出の場所が消えずに残った。また装いを新たにして、迎えてくれるのが楽しみだ。

町の賑わいを取り戻すために、様々な協力を得ながら、ここも一歩一歩前進している。



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