3月28日 震災から18日目 我が家のガスが復旧した。
作業を担当したのは、被災地に応援として来た中部ガスの方だった。
この地区のガス管には、問題がなかったという。
ただ、ガスが長く停止していたので、管にある空気を抜き、ガスが十分な濃度になって通じるようにする。
少し時間がかかった。
数十分、適した濃度に達するまで、ホースでガスを排出しながら、使用できる状態になるのを見極め、ガス器具が正常に使えるかを確かめてくれる。
ついに点火した。
これでやっと、風呂に入れる。
これまでは、ずっとカセットコンロで湯を沸かし、限られた湯と水で洗髪し、体は清拭して過ごしていた。
この夜、地震後初めて湯船につかり、とても爽快だった。
懸命に復旧作業してくれた方々に、心から感謝だ。
4月2日 震災から22日
仙台市内の高台から、遠くの沿岸部を見た。
そこは、誰にも邪魔にならない場所であり、以前から時々散策する場所だった。
(2011年4月2日撮影)
以前は、びっしりと緑だった海沿い。
(震災前2011年2月8日撮影)
今は、縁取っていた林がまばらになり、所々に浜と波まで見えている。
景色の変化を見て、町の再生へと自分が出来ることをしようと、また思いを強くする。
まずは、その足で商店街へ出て募金箱にお金をいれ、買い物しながら店で働く人々と会話し、励ましあった。